COVID-19情報

デプロメール・ルボックスといううつ病の薬が、新型コロナ肺炎の重症化を阻止する。

このブログは認知症専門ですが、現在の最重要医学課題であるCOVID-19の治療に関して情報を発信する義務があると考えここに最新情報をお知らせします。

ワシントン大学のレンチェ医師(Lenze EJ)らは、JAMA2020.11.12オンライン版に二重盲検プラゼボ対照ランダム化比較試験を実施し、SSRI(フルボキサミン)を飲むとCOVID-19が重症化しないことを有意差をもって証明しました。

COVID-19はいったん軽快したあとでもサイトカインストームで肺に強い炎症をおこして死に至ることがあります。●フルボキサミンは、サイトカイン産生を調整するδ(デルタ)1受容体を刺激し強力に炎症を止めます。その理論から効くのではないかと研究れたわけです。

COVID-19に7日以内に感染し、酸素飽和度が92%以上の軽症外来患者152例を登録。フルボキサミン100mg×3、15日間。●プラセボ群72例をランダムに割り付けた。●患者の平均年齢は46±13歳(女性72%)。●うち115例(76%)が15日間の試験を完了した。●15日後に悪化者は、フルボキサミン群が0例、プラセボ群が6例(8.3%)と有意に効果的だった(p=0.009)。

解説 フルボキサミンには、25,50,75mg錠があり、1日最大量は150mgとされています。もちろん保険医療ではうつ病患者に使うものです。今回うつ病でもないのに投与されたし、日本でも最大量の2倍投与されて有害事象はでなかったかというと、実薬群1例、プラセボ群6例でしたので、心配はないようです。この論文は、メデイカルトリビューンという医学新聞2020;53(23):2に紹介されたものです。私は感染症の専門ではないので、自分からこの療法を勧めるものではなく、研究を紹介しただけです。いざというときの参考になればと思います。