2016年09月

介護通信 2016年9月26日

認知症ブログ H28.9.25号 (内容限定版58)

名古屋フォレストクリニック 1
現在、平日の初診予約は、待ち1週間以内になりました
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人気のある土曜日を除いた、平日の初診待ちは、日を選ばなければゼロ日になりました。いままで、病状安定した再診患者さんの投与日数を長期にすることで、初診待ち日数を短縮する努力をしてきましたが、通院患者さんは希望があれば短期処方にできます。

つきましては、初診待ちは思いたった週に受け入れられますので、平日の診療時間内にオペレーターに予約をしてください。メールでのご予約はできません。なお水曜日は休診です。(今年は10月15日、12月24日休診)

紹介状、画像は必要ありません。お薬手帳は必携です。できたら介護者がお付き添いください。

患者さん本人が来られない自費相談の場合は、画像があればお持ちいただき、スマホに本人の顔か姿勢、様子を撮影してきてください。(動画でなくてよいです) 本人が来る場合は保険証、高齢者証、自立支援証、精神障害手帳などすべてお持ちください。1つも欠けないようにお願いします。
予約は電話 052-624-4010 (朝8:30-12:15、午後2:00-5:15)

LPC症候群
右に特集号のバナー(入口)をつけました(H27.1-H28.8)
PD, PDD, PSP, CBD, VD, NPH,筋緊張性ジストロフィー,ALS, FTD-MND typeといった歩行障害系の治療成果でこの認知症ブログで紹介したものを、1年8か月分掲載しました。文章はなく、スライドだけです。
スライド入り口

LPC症候群2
初めて目撃!PSP-Pに奇異性運動反応!まさにパーキンソンと同じ
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75歳男性。非常に知的な職業をしていた方で、杖で両脇から2人の子供さんに介助されて初診した。改訂長谷川式スケールが20という触れ込みだったが、難聴だけでなく語義失語になっており0点だった。

施設で問題行動があり前頭側頭葉変性症と診断した医師もいるしパーキンソン病と診断した医師もいるという。ウインタミン、クエチアピンが処方されており、コウノメソッドじゃないか!と驚いたが、コウノメソッド実践医もかかわっていた。点滴も始めていたがあまり効かないという。SPECTでは完全に前頭葉が抜けていたので、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の線は消えた。念のためCTを撮影しなおして戻ってきたとき、彼は入口のドアレールの前でスピードを落としてから猛烈な小刻みから一転して大きくまたいだ。奇異運動反応だ!とても久しぶりにパーキンソン病の姿を見た。

ということは、前頭葉血流低下、問題行動、限りなくパーキンソン病に近い運動を1疾患で説明できるものはPSP-Pしかないだろう。眼球も下に動いていない。私がそう宣言すると娘さんは前医(3人)の中で朝田隆先生はPSPを疑っていたとのこと。さすが朝田先生!感動した。この分野で自分と同じレベルの医師に出会うことはほとんどないが、火星で人類に会えたような気がする。

今後は、新横浜セット、レミニール2mg×2、フェルガード100Mプラス(新製品)3錠で攻めてゆく。娘さんが「治るのでしょうか」と言うので、遠くから来たのだし治しましょうよと言っておいた。次の実践医候補は、入院可能な病院の3人に絞られている。

奇異性運動反応
 奇異性運動反応とは,歩行などの動作がほとんどできない患者が,何らかのきっかけで動くことができるようになる現象です。例えば,床に縞模様があるとそれをまたぐように歩けたり,自発的に全く動けないパーキンソン患者さんが,ボールをなげるとキャッチできたりします。これは,パーキンソン病になると自発運動が困難になるが感覚刺激で運動が誘発できることを示しています。
(ネットより) 
 パーキンソン歩行で、普段歩きにくいのに気合を入れると歩けるという現象は、前頭葉機能の関与が大きい。号令をかけたり音楽に合わせたりしても歩きやすくなる。だから前頭葉萎縮の強いPSPでは当然おきそうなものだが、不思議とパーキンソン病でしか見たことがなかった。


KONO METHO INTERNATIONAL 1 オータムセミナー
高齢患者に対応するための新しい医学
老年医学という学問がありながら、高齢化する患者への適切な治療法の革新的な知恵が提案されてきたとは思えません。また、東洋医学と西洋医学の有機的な融合に成功した事例もあまりないようです。

高齢患者は、老衰が加わった病態や、大脳内で認知症責任疾患が重複することもあり、画像機器だけでは鑑別診断に限界が生じますし、各認知症病型の診断基準は、半数の患者で役立ちません。

それを逆手にとって考えると、高齢認知症の診断は画像機器を持たない かかりつけ医でも、ある程度参加できることに気づかされるのです。加えて、東洋医学のように対症療法に徹した処方を心がければ、介護者がかえって困るような副作用(興奮性、歩行障害性)を出さずにすみます。

コウノメソッドでは、画像機器なしでおおかた85%の鑑別診断を行い、患者個々に表出している問題となる症状を確実に改善させる処方をおこなえるよう、治療方針に直結した患者分類を提案しています。

そして、著者は東洋医学的に分類した患者の体質、キャラクターに沿って西洋医薬を処方し、つめの微調整を漢方とサプリメントで補うという東洋―西洋医学の融合を行っています。この手法が、他の治療法より高い改善率を達成できるのは当然でしょう。

東洋医学的発想で患者を分類して対症療法を施す
認知症の種類は無数にあるのですが、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、腦血管性認知症(VD)が4大認知症であり、これらをまずしっかり知ることから始まります。ピック病はFTLDの一種です。問題は、鑑別診断はそれほど容易ではないということです。

高齢者は薬物代謝動向が薬剤の半減期だけでは推し量れず、DLBは薬剤過敏性があります。臨床試験は比較的元気な、比較的若い症例に施行されるというバイアスを考えると、用法用量より少なめに投与して観察してから慎重に増量し時には減らす(センサリング)のが望ましいです。

用法用量はエビデンスから決定されたことなので、患者個々には合わないこともあり、個別化医療を行うことがかかりつけ医に求められます。目の前にいる患者は世界で一人しかいない症例なので、治し方は医学書に書かれていない、患者の身体と対話して処方量、投与法を決めるという態度が必要です。コウノメソッドは、個別化医療マニュアルと言っても過言ではなく、東洋医学的に西洋医薬を使うと思ってください。

高齢化時代の疾患重複と機能画像の限界
患者の高齢化でおきていることは、4大認知症が孤島のように個別に存在するだけではなく、二者が混合したり、延命するため長年のうちに病理学的、症状的に移行したりしうるという変容をきたすということです。
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混合型認知症と言う言葉があります。過去にはATD+VDを指していたのですが、最近はDLB、FTLDも結構多いことがわかりましたので、DLB+VD,FTLD+VDも存在するわけです。ですから私は単に混合型認知症とは呼ばずに、それぞれをアルツミックス、レビーミックス、ピックミックスと具体的に呼ぶべきと考えています。なぜなら使う薬が違うからです。

アルツミックスならドネペジルだけでなく、おとなしい患者なら脳血管拡張作用のあるニセルゴリン(興奮系)も加えるべきだし、脳梗塞再発予防にシロスタゾール(先発品プレタールの処方を推奨)も加えるべきでしょう。

DLBに正常圧水頭症(NPH)が合併する場合、傾眠に拍車がかかります。その場合、シチコリン静脈注射(500-1500mg)はぜひ行うべきです。NPHを内科的に歩かせる有力な治療はフェルガードというサプリメントです。

90代の剖検脳で、6種の疾患が重複していたという報告もあります。もはや、対症療法でしか正しい方向の治療には向かわないでしょう。


レビースペクトラム
脳内に老人斑とレビー小体を両方持つ患者は結構多いと言われています。
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ですからDLBスペクトラムの中でATD寄りとパーキンソン病寄りの患者を両極として、真ん中にDLB典型例がいます。これらのバリエーションで、患者個々には処方する薬(アセチルコリン系とドパミン系)の比率は変わってきます。

個人差があまりにも大きいDLBを一言でアリセプトが適応症として認められた疾患と理解してしまうのは、無責任で危なっかしいことです。この薬は、パーキンソニズムの強い患者にはむしろ禁忌ですらあるからです。アセチルコリン賦活は相対的ドパミン欠乏をおこすからです。

DLBというスペクトラムの広い疾患名は、個人差を無視するという西洋医学の未熟さを露呈させます。アリセプトを処方すれば多くの副作用を経験するでしょう。もっとも小著(河野2016)を読むまで副作用と気づかなかった医師が多いですが。さらにDLBには、薬剤過敏性という大きな障壁もあります。

スペクトラムの広さ(個人差)と薬剤過敏性という二つの障壁を持つという意味で、DLBこそが個別化医療のもとで処方をアレンジ・加減しなければならない患者群であり、医師の臨床能力を露骨に見せつけるものです。

残念ながら、もっとも強い副作用をおこす医師は神経内科医です。その理由は、パーキンソン病とDLBでは処方の仕方が全く違うという教育を受けていないからでしょう。そして、患者の薬剤反応を見ながら用量を調整してゆくという慎重さに欠けます。DLBは認知症の21%を占めると言われており、後期高齢患者に限れば、かなりの頻度になります。

著者は研修医によく「レビーを制する者は認知症を制する」と申しております。DLBの治療専門書は、いまのところ著者しか出版しておりません。(河野2014
文献 
河野和彦:認知症ハンドブック② 認知症の薬物療法〈改訂版〉。フジメデイカル出版、2016予定。
河野和彦:レビー小体型認知症〈改訂版〉即効治療マニュアル。フジメデイカル出版、2014。


FTLDスペクトラム
40歳台からの若い認知症で、反社会的行動(万引き、非協調性)で社会問題となっている認知症にピック病があります。

コウノメソッドの三大柱の筆頭である「介護者保護主義」には、この最も陽性症状の強い認知症に抑制系薬剤(主に抗精神病薬)を躊躇なく処方すべきことを推奨しています。

ピック病は、ユダヤ人が発見し、日本人が独立疾患と認めた経緯などからアメリカでは軽視されており、大脳組織のピック球がなくても前頭側頭葉変性がおきるため、全世界的には軽視されがちな病名のようです。

25年前にマンチェスターグループによって、ピック病は前頭側頭葉変性症(FTLD)の認知症症候群の中の一亞系に編入されました。

しかし、最近FTLDの失語症候群には、アルツハイマー型認知症を病理基盤としやすいLPAを新設したことで、前頭側頭型認知症と切り離す傾向があります。もともとあったFTDが復活し、FTLDは一過性に消えてゆく運命です。このように海外の勝手な分類に日本の臨床医も振り回されています。

ここで、スペクトラムという言葉を用いた理由は、意味性認知症(SD)がやがてピック症状も加わってくるという時系列のスペクトラムという病状変容の意味です。
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DLBの場合は、アルツハイマー病変とパーキンソン病変の患者個々における比率の違い、と老人斑がレビー小体に封入されてゆくという時間的病理変容の両方の意味でスペクトラムと言っています。
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認知症をおこすのは前頭葉萎縮。失語をおこすのは側頭葉萎縮ですが、前頭側頭葉変性症(FTLD)は、両方セットで萎縮します。前頭葉萎縮のほうが強いのに失語、側頭葉萎縮のほうが強いのにピック症状が強い患者もいますが、たまたま症状が予想外のものから出たというだけで、結局は語義失語のあるピック病、という状態にみななっていきます。

話をまとめますと、前頭葉タイプの認知症は、現在FTDと原発性進行性失語(PPA)にわかれます。

FTDには、Pick type、FLD type、MND typeがあり、PPAには、SD, PNFA, LPAがあり、LPAだけは後方型であるATD病理を持つ患者が多いです。ほかは前方型です。
PPAは臨床病名であり、病理基盤を問いません。SDの病理にはピック病、PNFAにはCBD、LPAにはATDが多いとざっと覚えましょう。CBDは、前方型(ピック症状)+後方型(空間失見当)の病状が混ざっています。
注釈:意味性認知症(SD) 
進行性非流暢性失語(PNFA)
logopenic progressive aphasia(LPA)、
皮質基底核変性症(CBD)
進行性核上性麻痺(PSP)

PPAは、脳卒中による失語と症状が対応しており、SDは感覚失語、PNFAは運動失語、LPAは伝導失語と同じような病態を示すと言えばわかりやすいでしょう。
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著者は、PSP、CBD、FTD-FLD type、FTD-MND typeの実際の患者とCT画像を経験することで、すっきりした分類をすることができました。大きな発見として、認知症ブログで1日だけ公開しました(平成28年7月4日)今回も発表しません。
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NON ONLINENEWS 参照

これで著者は、マンチェスターグループより理解が上回ったと感じます。なにより患者の経験数がものをいいます。この発見を機にで、マルチスライスCTの矢状断で頭頂葉萎縮を確認することでCBDの初期も気づけるようになりました。


コウノメソッド分類―病理基盤から独立―
病理診断は生前の患者を救うことにさほど貢献しないので、その鑑別診断に医療費と時間を浪費することなく、患者のキャラクターで分類し、現在問題化している患者の症状を対症療法で治すことに集中します。当然介護者の評価は高くなります。顧客満足度と言えるものです。

そして、経過を追うごとに病状が変容するため治療方針も変化させていきます。このことからも早期に鑑別診断を行う意義は半減します。

例えば、DLB患者がわがままになってピック症状が加わったケース、FTLDにパーキンソニズムや幻視が加わったケースをLPC(レビー・ピック複合、Lewy-Pick complex)と呼ぶことにしています。認知症の約15%を占めます。こう包括的表現をすることで、患者に問題症状が複合していることを認識できます。その認識は副作用をおこさないような処方に医師を導きます。

LPCはレビースコアとピックスコア(後述)の両方がおおかた5以上の患者ですが、そのグループの中からDLBらしくない患者がいる場合は、とりあえずLPC症候群としておき、経過を観てゆくうちにそれがPSP,CBDなどのPick complex、あるいは多系統萎縮症(MSA)などの神経難病であることがわかってきます。

患者の具体像―イメージですぐに診断をー
プライマリケア医には難解な病名が続いてうんざりしているかもしれません。そこで、具体的にどのような患者か平均像・典型像を提示します。

アルツハイマー型認知症: 正常にしか見えない75歳。明るくて元気。いざ改訂長谷川式スケールをやってみると20しかとれず、本人は、もの忘れはないという(病識欠如)。遅延再生(三単語を想起する)が特異的に不得意で6点満点で1点しかとれない。野菜は、同じものを何度も繰り返して言う。途中でネコ(三単語の一つ)と言ったりする(保続)

レビー小体型認知症: 非常にまじめな人で数年前から寝言、レストレスレッグ症候群(夜中に勝手に手足が動く)があった。うつ表情になることが多く、幻視がみえていることを自分でわかっている。肘に歯車様筋固縮がある。前医がATD、パーキンソン病、うつ病と誤診していることが非常に多い。アリセプトが5mgに増量になったときに足がでにくくなってやめた既往がある。
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ピック病: 診察室で腕や足を組むような横柄な態度をとる65歳。運転が荒くなって、よくこすっているが意にも介さない。家族に注意されると過敏に反応してスイッチが入ったように激情するが、その後けろっとする。甘い炭水化物(ドーナツなど)を妙に好むようになり、まんじゅうだと1箱食べてしまう。家族のおかずと食べてしまうこともある。掃除せず、つまらないものを集めてきて浪費が激しい。

意味性認知症: 言葉が通じなくなったと家族が感じる。道具の操作がわからなくなり運転の事故が頻発し免許を返した。便器の座り方がわからなくなり逆に座ったりする。自信がないのか、しゃばらなくなってきた。ほとんどの患者がATDと誤診されている。すこし怒りっぽくなってきている(ピック化)。ドネペジルで易怒に拍車がかかっている。

パーキンソン認知症:8年前からパーキンソン病には間違いないのだが、最近記憶が低下し改訂長谷川式スケールは18しかない。片手に優位な振戦があり歯車現象もしっかりある。幻視は出たことがあるが、それはパーキンソン病治療薬を多く飲んだ時だけである。薬剤過敏性はない。

進行性核上性麻痺: パーキンソン病治療薬があまり効かず、急速に歩きにくくなっている。手を振って歩くわりに急に前や後ろに倒れるので前額に傷がある。目がくりくりしてピック病のようにあっけらかんとし、DLBのような深刻さがない。グルタチオン点滴が非常に効きやすい。やがて首が後方に屈曲し(頸部ジストニア)、胃瘻になる。CTで第三脳室拡大が特徴。
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皮質基底核症候群: 最初は手の細かい動きができなくなり、どちらかの手がより動きにくい。ゆっくりと進行し、やがて歩きにくくなる。動作がおそく、腕はふって歩く。何を服用しても効かずグルタチオン点滴も効きにくい。復唱困難でまったくしゃべらなくなってゆく。CTで側頭葉皮質萎縮、頭頂部の脳溝開大に左右差がある。

多系統萎縮症: ふつうに歩いているように見えるが左右にふらつき、Uターンのときは側方に激しく転ぶ51歳。めまいを訴え眼振がある。タンデムゲイトはまったくできない。排尿障害、低血圧、構音障害、発汗過多がみられる。急速に歩けなくなってゆく。神経内科からセレジリンが処方されているが効かないという。改訂長谷川式スケールは25くらい。グルタチオン点滴が非常に効く。シチコリン250mgを隠し味で入れることが重要。自律神経症状がなく、予後良好なものに皮質性小脳萎縮症(CAA)がある。
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LPC症候群 1 
PSPイメージトレーニング
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架空の患者をここに想定します。名古屋フォレストクリニックの外来ではどのような会話がされているか、紹介しましょう。
69歳男性 改訂長谷川式スケール18 妻に介助されてゆっくり入室
観察 ニコニコしていて額に傷がある
アンケート 易怒、幻覚に○がうってある
前医処方 メネシット(100)6錠 マドパー3錠 ドネペジル5mg
医師 ずいぶん薬が多く出されているようですが、神経内科の先生はどう診断されていますか。
妻  最初はパーキンソン病と言われていて、最近レビー小体型認知症ということになりドネペジルが追加されました。
診察 歯車現象はほとんどなく、大きな声でゆっくりしゃべる
医師 体が結構柔らかいので、パーキンソン病治療薬はそんなにいらないと思うのですがね。それにドネペジルを5mgも飲んだらよけい歩けなくなる。
妻  ドネペジルが出てから食べられなくなり、よけい歩けなくなりました。最近は横になりたがって、急にだめになってしまって。先生の講演で患者が歩き出すビデオを診たケアマネジャーさんが、一度みてもらったらって教えてくださって。
医師 なにがきっかけでドネペジルが出たのかなあ。
妻  幻覚がひどくなったからです。
医師 これだけPD治療薬を飲ませたら出ますよ。なぜドネペジルなのかなあ。
妻  ドネペジルは先生のブログでは、歩行にはよくないと書いてあったので、ほかの薬にしてくださいと頼んだら、レビー小体型認知症にはアリセプトが認可されたからちょうどいいよって。だけれどもうちは家計が厳しいので後発品にしてほしいって頼み込んだのです。そうしたら先生は、先発品しか出せない規則なんだけどなあ、としぶしぶ言われました。後発品が出ているのに先発品しか認められないって、わけがわからないです。しかもそれで元気もなくなってしまって。
医師  いろいろご不満はあるでしょうね。レビーは、こんなに子供のようにニコニコしませんよ。
診察 眼球の動きがわるい。
医師 PSPだと思いますね。PD治療薬で歩行させようといしなければいけません。ドネペジルはすぐに全廃しましょう。
妻  PSPってなんですか?
医師 進行性核上性麻痺と言って、パーキンソン病の類縁疾患なのですが、PD治療薬が効きにくくて急に倒れるので、ほら顔に傷がありますよね。
妻  注意せずにどんどん歩こうとするのでいきなり後ろに倒れたり、階段から落ちたりします。目が離せられなくて、私もノイローゼです。
医師 それってPSPの特徴なのです。ズリズリーと転ぶのではなくて突然倒れる。ものすごく激しい転び方ですよね。介護用品店で保護帽を買ってください。1万円くらいです。目玉が上下しないから、階段を降りるときに下がみえていないのです。
妻  そういえば下をみるときに首を大きく曲げてみようとします。
医師 神経内科の先生は、眼球の動きをみないのですか。
妻  1年前に診ましたが、そのときは動いていたのでレビー小体型認知症ということに。
医師 PSPでも眼球は動く患者がいるし、急激に動かなくなってゆくので、何度も調べたほうがいいよね。それに診断も最初からボタンの掛け違いで、絶えずPSPかもしれないって思っていないとレビー路線にいってしまうよね。最近は幻視が出たら絶対レビーと思う医者が専門医でもいます。
診察 見学の医師にピックスコアをつけてもらう。
医師 吉田先生、ピックスコアなん点でした?
吉田 7点です。LPC症候群ということになります。
医師 そうでしょうね。レビーの暗さがないから見た目、PSPですよ。
妻  ここ1年ニコニコしていて、違和感があるんです。怒りっぽいし甘いものをほしがるようになって。子供みたいです。
医師 それはピックコンプレックスといって、前頭葉機能がおちるグループの中にPSPが入ってくる。レビーは入らないのです。キャラクター的にレビーとPSPは感じが違います。しかも大きく腕をふって歩くでしょ。パーキン系なわけないですよ。
吉田 神経内科学でパーキンソン病類縁疾患に入れてしまったことが間違いのもとだったのでしょうね。
医師 まあ仕方がないけどね。それよりコウノメソッドでピックスコア、レビースコアをつけておいて、どちらも高い患者をLPC症候群とし、その患者がレビー小体型認知症でいいのかそうでないのかを考えてゆくという道筋が間違いないですね。
レビースコアが高いけれど明るいキャラクターはPSPですよ。CTで確認すれば前頭葉萎縮は強く、第三脳室は大きく広がっている。ハミングバードサインが陰性でもPSPと自信をもって言えるでしょう。
じゃあ、吉田先生、PSPは側頭葉と頭頂葉は萎縮していますか?
吉田 いえ、PSPは前頭葉だけ萎縮しています。ピック病と意味性認知症のように前頭側頭型認知症とは言えないです。
医師 じゃあ、治療はどうしますか。
吉田 進行が早いので、今日コウノカクテルをしたいですね。
医師 今日はCTも撮影したから保険診療日ですね。自費診療をしてもいいのですか。
吉田 混合診療になるのでできません。するなら無料です。
医師 何をどれくらい入れたいですか。
吉田 この重症度だとグルタチオン2200mgくらいで確実に効くと思います。
医師 ほかは必要ですか。PSPですから単独でいいと思います。無料なので他に使う義務はないでしょう。ビタミンCなどは、明日以降に来ていただければ。
医師 処方はどうしますか。
吉田 歩行障害系ですからドネペジル中止、当然リバスチグミンです。歯車現象は軽いのでメネシット1回100mgは多いですね。妄想もあることだし、ドパコール50mgを6回投与にしたほうがいいと思います。
医師 幻視・妄想対策は
吉田 とりえず転びやすいのでセレネースを考える前に抑肝散にしておきたいです。たまにシチコリン1000mg単独静脈注射もいいと思います。
医師 スイッチ易怒はどうするの?
吉田 肝臓は悪くないのでウインタミン4mgを屯用で渡しておいて、ショートステイ先で問題化したら服用してもらうようにしましょう。この量なら歩行に影響はないと思います。
医師 ドネペジルからリバスタッチにスイッチして記憶低下がおきたらどうするの?
吉田 速めに2段階目の9mgに引き上げます。
医師 そうですね、ドネペジル5mgと等価のリバスチグミンは9mgだよね。だけど、LPC症候群は、リバスチグミンでよけい足が重くなることがあるけれど大丈夫ですか
吉田 家族にその副作用を説明しておいて、そうなったら9mgパッチをハサミで25%ほど捨てるように言っておきます。

解説
診断 レビー小体型認知症と誤診されていた比較的若い患者。ピックキャラクターがあること、歩容(アームスイングがある)、CT所見からPSPと診断変更。
対策 歩行阻害をしていたドネペジルを中止。もっとも歩行を治せるグルタチオンが効くかどうかを確認。幻視・妄想対策にはLドパを少量頻回投与に変更。ピックコンプレックスの疾患なので、易怒にはピックセットを適応。家族に余裕があればフェルガードも推奨。
補遺 MIBG心筋シンチでH/M比が1.6を大きく上まわる(おおかた2.0以上)であることを証明すれば、PDD,DLBでないことは確実にできる。(確診度80%)
無駄な検査(DaTスキャン、MRI、SPECT)は発注しないこと。多発梗塞によるパーキンソニズムが疑われればMRIは行うべきである。

映画THE BETLES EIGHT DAYS A WEEKを観て
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祝日の朝9:30にビートルズの記録映画(上映初日)を観てきた。2時間半なのだが、本編は90分で、最後の30分は56000人の観客を集めたニューヨーク・シェアスタジアムでの鮮明なライブ映像がおまけと言う形でついている。5000人しか収容できないホールでコンサートをすると、外で5万人が騒ぐと言われていた。

ジョージやジョンが、もうライブはやめたいと言いだしたのが、全米ツアーの大雨の中でのライブや、ベッド1つしかないホテルで4人宿泊したり、罪人を輸送するトラックで球場から出てゆく経験をしたときである。その後彼らは二度とライブをせずに、スタジオにこもって名作アルバムを出していった。このストレスに1人で耐えていたプレスリーは大変だっただろうなと漏らす一幕も。

当時の社会人から言うと、ちょっといかれた若者と映ったであろうが、アメリカ南部での講演の際に、黒人観客は隔離するという主催者の動きがあり、4人はそれをさせなかった。そのビートルズライブ以降、黒人はライブで差別されなくなったという。

ビートルズが名曲を書く確率がモーツアルトに並ぶという評価もあり、歴史的なバンドであったことはここに説明するまでもない。映画を真剣に観たが、ビートルズの演奏や歌唱は非常に丁寧である。大観衆で、モニターアンプから仲間の音も聴こえない状態で、仲間の腰の振りなどからテンポを合わせていたという。驚くほど合っていたという。

ビートルズファンにとってほとんど切れ目のないシェアスタジアムライブのカラー映像と修正された音源のクリアーさとボリュームは必見であろう。私のような素人に限らず、世界中にビートルズのコピー演奏で飯を食っている人たちがいる。彼らはこぞってこの映画でタイムスリップを体現しにくることであろう。当たり前だが、いくらテクニックがあっても自分たちより本家のほうが上手で色気があることを認識するに違いない。

認知症治療研究会1 
東北支部10月23日(日)午後1時開幕
認知症治療研究会の東北支部会を開催します。形式張らず、ざっくばらんに、認知症について大いに語り合う場にしたいと思います。ご興味のある皆さまのご参加を歓迎いたします。
●日時 10月23日(日) 13時30分開始(13時開場)
●場所 岩手大学 銀河ホール(岩手県盛岡市上田三丁目18番8号)
●対象 認知症治療に興味がある方であればどなたでも(*認知症治療研究会の会員の有無は問いません)
●内容
1.オープニング 13:30-13:50
*河野先生(名古屋フォレストクリニック)のあいさつ動画
2.教育講演 13:55-15:15
「レビーとピックを見極める」 松嶋大(ものがたり診療所もりおか)
3.ケースカンファ&自由討論 15:30-16:55
*2,3ケースを予定
●参加費 会員 1,000円 一般 2,000円
●申込方法 下記を記載の上、事前申込をお願いいたします。送り先は事務局までメール(monogatari.morioka@gmail.com)もしくはFAX、電話でお願いします。
①お名前 ②所属 ③職種(資格) ④認知症治療研究会の会員か否か ⑤ご連絡先 ⑥懇親会参加希望の有無
●ケースカンファのケースの募集 日頃お困りの事例を当日ご持参下さい。参加者間で議論したいと思います。なお事例が多数の場合にはご遠慮頂く場合もございますのでご了承願います。
●主催 認知症治療研究会 東北支部設立発起人会 
松嶋大(ものがたり診療所もりおか)長谷川 幸弘(長谷川医院)小原 秀和(介護老人保健施設なごみの里)
●事務局(各種問い合わせ先) ものがたり診療所もりおか(担当:小林) TEL019-613-3171 FAX019-636-1630


抗認知症薬の適量処方を実現する会 実践的認知症セミナー
日時:2016年10月15日(土)午後5時~午後7時
場所:岩崎学園新横浜1号館リバブルホール(JR横浜線「新横浜駅」より徒歩3分)
講師:中坂義邦先生(新横浜フォレストクリニック 院長)
   平川 亘先生(池袋病院 副院長)
参加費:1,000円
お申込み(法人抗認知症薬の適量処方を実現する会HPより)
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ドクターコウノ2016年講演 
●11月5日(土)夜7:30-9時 徳島県臨床内科医会講演会(徳島県医師会館)
東洋医学的発想・アンチエイジングで認知症を改善させるーコウノメソッド解説ー
問い合わせ:ツムラ 書籍・DVD販売あり。高橋会長の意向で内科医以外にも広くお誘いしています
●11月6日(日)朝10時―正午 徳島一般講演 徳島駅から徒歩10分「とくぎんトモニプラザ(300席)」認知症介護のコツーくすりの効用と副作用―
●11月30日(水)18:30-19:30 長久手南クリニック認知症勉強会
認知症患者の前頭葉機能を考える

ドクターコウノ2017年講演 
●2月26日(日)第三回認知症治療研究会(パシフィコ横浜)
●3月19日(日)NPO法人 くすり・たべもの・からだの協議会 静岡市 午後2:30から90分(理事長 山田静雄 静岡県立大学大学院薬学研究院)対象:一般市民、薬剤師など
●6月3日(土)19-21時 第4回認知症サポート医等連携の会(千葉県医師会館3階会議室)
●8月20日(日)正午 社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会 第三回特別セミナー 品川 演者:長尾、河野、平川

圧巻だったNHK SONGS宇多田ヒカル特集
説明するまでもなく、彼女の生い立ちは特殊で一般人の育ち方としては健康的ではなかった。昔の彼女をテレビ画面で見ると私も不安を感じた。目が落ち着かない、あまりに暗い。母親が藤圭子なので、当たり前と言えるのだが、色気の暗さならいいけれど、彼女の場合、自殺を想起させるような病的なものだった。

6年ぶりに見た彼女は、安定した母親になっていた。本人が言うように子育てのために規則正しい生活をしなければならなかった。アメリカ生活のため、誰からも普通の人に見られて楽だった。歌手に復帰できたのは精神と体調を整えてくれた子供の存在が大きい。子供がいなくて母親の死だけを引きずっていたら復帰できなかったと。

聞き手が糸井重里なのは、よかった。彼女の使う難解な言葉を理解できる数少ない大人。音楽番組なのに、ほとんど対談。それでも私は途中でチャンネルを変えることはなかった。本邦初公開の曲が3曲。おそらく口パクではなく本当に腹から声を出し、すべてに新しいセットを組んでいた(CGではないと思われる)。紅白歌合戦の出演を条件に高額な予算を使ったであろうNHK。彼女がすんなり紅白に出たら、本当に大人になったのだねと歓迎したい。

自分は幸い結婚できたが、やはり結婚して子供を育ててというあたりまえの生活でない国民が増えると何かひずみがおきやしないと心配になる。昔は干渉好きな近所のおばさんたちが、無理やり見合いさせたものである。そのときは、煙たく感じても老後になってありがたかったと皆思うはずである。頑固爺や大阪おばちゃんは、本人が生きているうちには感謝されないかもしれないが、人類の滅亡を防ぐ大切な存在なのだと、私は信じて疑わない。



PSP,CBD,MSA

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介護通信 2016年9月19日

認知症ブログ H28.9.19 (内容限定版57)

コウノメソッド実践医 1
除籍1、非公開化4
9月9日からチェック表を公開実践医にチェック表を配信し、FAXで名古屋フォレストクリニックに回答を返信していただいています。その結果、自分の意思で実践医を除籍1名、非公開化4名(いずれも本人希望)となっています。

除籍となった先生は、非常に患者数が多く点滴療法に対応できないという事務的な理由などがあるようです。開業時は、認知症への正しい対応ということで早くから実践医になっていただき、大車輪の活躍をしていただきました。現在は、もともとの本職の患者が増え、コウノメソッドも神経難病領域の治療ができるようになってきたため、畑違いの患者に対応できなくなったもようです。残念ですが、このように開業後コウノメソッド患者に対応できなくなるということはよくあることで、自己判断で脱退していただくのはよいことだと思います。

現在、コウノメソッド実践医は361人めが登録最新番号ですが、361人が実働しているということではありませんし、日本医事新報社に掲載許可をした医師は約170人です。実践医は、患者のほとんどが認知症という、バリバリの専門医ばかりではありませんし、モンスター患者さんについても小耳に入れており、不愉快な思いをする実践医もいるようです(下記参照)。

公開実践医へ9月9日からチェック表をメールしております。その返事が9月14日までの80人からしか届いていません。締め切りを過ぎると、自動的に非公開となり地図からお名前が消えます。また日本医事新報社第四弾の巻末のお名前も3刷から削除となります。患者さんは、藁をもすがる気持ちで公開実践医にたどり着きます。勉強を継続できない先生は、いったん非公開で休んでいただき、やる気のある・信頼できる医師だけが残る、これでよいと思います。

この10日間、公開実践医の皆さんから肉筆のご回答をいただき、それを読むことで皆さんと高級ホテルの大会場で懇談できたような気分になれました。我々は製薬会社とは癒着していませんので、高級なパーテイーはできませんし、いつも交通費を自腹で出していただいています。しかし、困難な状況の中でも本当に難病の患者さんを救いたいという気持ちは一致しています。また第二回目のチェック表を10月中旬にお送りし、みなさんの回答を読むことを極上の喜びにしています。

コウノメソッド実践医 2
モンスターご家族の実態。患者さんサイドにもマナーを求めます
名古屋フォレストクリニックを一度受診すると、自分は地元の実践医に特別扱いしてもらえると思ってしまうご家族があるようです。この方々は、河野医師の弟子なのだからと実践医に対して高圧的で、社会的に失礼な態度をとることがあります。

モンスターご家族は、もともと社会的に非常識な方、もともと精神科疾患をかかえた介護者というパターンが多いようです。「その処方は、河野先生の著書とは違う」というような反発をして、診療の阻害になります。実践医のやり方が医学的に本当に間違っているならまだしも、この対応をされると実践医はやりきれなくなるでしょう。

こういった患者が増えると、実践医のモチベーションを落とすことにもなりますので、社会のルールとしてモンスターご家族は自制していただかなければなりません。心配なのは、遠方から来られるご家族も認知症初期と言うケースです。認知症爆発の時代において、心配事は山積します。

コウノメソッド実践医が、ますます信頼される時代になってきているとすれば、今回のように実践医の襟を正すシステムを継続すると同時に、河野医師だけを信奉し実践医は信じないというご家族は、いくら遠方であっても名古屋フォレストクリニックへの通院をしていただくか、地元のかかりつけ医は自分で探してもらい、実践医は紹介しないということにさせていただきます。名古屋フォレストクリニックしか信じないというのなら車椅子であろうとストレッチャーであろうと名古屋に通院するのがスジです。

また1回名古屋フォレストクリニックに初診したあと、地元の実践医に通い始めたのに、名古屋フォレストクリニックに質問FAXを繰りかえす方がいます。私がFAX返礼するのは、私の薬で副作用が出たときのみです。質問があるなら再受診が原則。遠方なのでいけないという理由は受け付けられません。いまの主治医に質問し、わからなければその医師が私にメール相談するのが原則です。主治医は原則1人です。

モンスターの実例と実践医からの苦情
(引用開始)河野先生を慕うあまり、眼前の医師の意見が聞こえなくなっている患者さん(ご家族)がいることが困っています。

以前にも相談させていただきましたが、「主治医はあなたではない、河野医師だ」「コウノメソッドの本では、胃や心臓も治したほうがいいとは書いていない」(この実践医がたまたま内科合併症を見つけて治療しようとしたとき)、「コウノメソッドの患者だ。待たせるのはおかしい。お前はそんなに偉いのか」など当院や私を否定するかのような発言をされます。各実践医には都合があり、認知症の方ばかりを優先できない事情もあります。

もちろんご家族は必死であり、河野先生を慕っている点は承知しています。しかしこのような受診態度は身勝手です。私も認知症診療の草分けである河野先生を尊敬しており、患者さんへの言葉一つ一つに配慮していますが、このようなケースではスタッフ一同.とまどっています。コウノメソッド実践医を名乗る弊害を感じるとしたら、この点です。

ドクターコウノの判断:申し訳ないですが、ご家族の希望通り診療していただくのが基本です。医師のほうから提案したものを跳ね返された場合、ご家族責任でということでいいと思います。今後は、名古屋フォレストクリニックを初診し、地元に戻られる患者さんには、実践医へのあいさつのあり方についてご家族にお話しておきます。

患者が原因で、実践医を降りるということがあるならば、まったく主客転倒ですから、全力で避けたいと思います。今回、打ち出した方針は、実践医も患者サイドもジェントル(紳士的)で行きましょうということです。チェック表をFAX返送しない先生は、非公開にして利用者が安心できるようにします。

抗酸化療法 1
新FG療法!NAC+フェルガード100Mで、寝たきりから1日で奇跡の生還
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いままで、FG療法と言えばフェルガード内服+グルタチオン点滴のことであった。いかなる難病でも一定の成果が出ていた。関東の神経内科医によって、アメリカのサプリメントであるN-アセチルシステイン(NAC)はグルタチオン前駆物質だから胃酸に分解されずに脳血流関門も通過できるし、コウノカクテルが効かなかった多系統萎縮症でも効果が出たと報告を受けた。
名古屋フォレストクリニックでは、NOWのNACを購入し、いままでに60ボトル販売した。なかなか自費点滴はしてもらえない状況の患者さんには朗報である。

8月26日、九州から2人の息子さんが来院した。父親は入院中で瀕死の状態だという。そのとき顔写真はなく、MRI画像を見せてもらったが、4年前から毎年意識消失、現在もレストレスレッグ症候群、振戦、まじめな性格があることなどからレビー小体型認知症+腦血管性認知症と診断。

フェルガード100M2本とNAC2カプセルを推奨。夜中に叫ぶので強いフェルガードでなく100Mで開始とした。そして彼女たちはもう来ないだろうと思っていた。

3週間後、また相談料を払ってでも改善の報告に来てくれた。1か月寝たきりだった父親が、サプリメント服用の翌日から目を開け、自分で食事。4日後には午前中ナースステーションで過ごし、食堂で自分で食べるようになったという。治療前の顔写真はないものの、回復直後の顔を見せてもらうと、しっかりした目つきだった。主治医からアリセプトと抑肝散が出されていたので、アリセプトを2.5mgに落としてもらうように助言した。

このように、アリセプトと言う阻害因子が出されていても、抗酸化隊は敵を撃破する。また、精神科入院中の患者の場合、かなり強い抗精神病薬を処方されていても家族がフェルガードを運ぶことで1か月以内に退院できる。

NACの購入方法 アマゾンではなく、Yahooのトップページに、NAC NOWの二単語検索すると、トップに出てくるので、それを購入する。1週間で到着する。できない方は名古屋フォレストクリニックで扱っています。

KONO METHOD dermatology 1
フラナガン水素の適応症拡大へ
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フラナガン水素カプセルの開発者は、そもそもアトピー性皮膚炎単独ではなく、酵母食品マニアでそればかり食べていたために遅発性アレルギーをおこし、フラナガンを1日6カプセル飲んで半年後に完治したという状況であった。

開業医2件に臨床治験を依頼したところ、アトピー性皮膚炎単独で1か月後に改善した患者は約半数。私は5日で改善がわかったが、息子は、まだ効いたとははっきり言わない。このように個人差があるようだ。今回小川説郎実践医からうれしい報告があった。

(引用開始)「ハイドロマイトA10Pに関してですが、じんましんの24際男性に試しました。タリオン、セレスタミン、プレドニンなどや、気管支の収縮で入院までした患者が、服用しだしてすぐに症状が消え、もうすでに数か月経過しましたが、再発はありません。TARCを測ってみます。すごいです。(引用おわり)

次は、認知症の母親を名古屋フォレストクリニックに連れてきていた女性である。
(引用開始)46歳女性です。A10Pを始める前にTARCを測ってみましたが、449でした。7月から服用を開始。最初は6カプセル、10日後から4カプセルにしました。その結果(いま9月に思い起こすと)あせもが予防できたと思います。毎年夏は、ひどいあせもで、なやんでいました。子供の頃からアトピーで、いまも膝の後ろは赤いです。金属アレルギーもひどくて、それにも効くのを楽しみに飲んでいます(引用おわり)。7892daughter

9月14日までに19名の医師から資料請求があり、送りました。今後も、効果、副作用などの報告をお待ちしています。
名古屋フォレストクリニック FAX 052-624-4005

LPC症候群1
レビー小体型認知症から始まった誤診マーチの末、PSPとの結末
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4年前、76歳で初診した女性は、改訂長谷川式スケール27で妄想があった。ややアパシー顔貌になる瞬間があり、気になっていたがふつうにレビー小体型認知症だろうと思っていた。処方で、歩行も妄想も完璧に改善していたころが、左の写真である。

その後、やせてパーキンソニズムが増悪し、ピック病のような行動が出始めた。ちくわを全部食べてしまった事件からおかしかった。今回、自宅でパジャマを半分穿いた状態で倒れて起きられなくなっているところを発見、救急搬送されて入院した。主治医から照会状がきたので、入院中MIBG心筋シンチしてH/M比が1.6以下かどうか調べてほしいと依頼しておいた。

当院外来復帰すると、H/M比は非常に高くて、PSPかFTDでしょうとのコメントだった。このように心筋シンチは、8割の精度でDLBとPSPを鑑別できるのだが、私は全国の開業医にどんどんやりなさいとは言わない。結果として私のやってきた処方は間違いないのだし、患者に迷惑はかけていない。間違いの処方とは、ドネペジルを処方することである。それをやったら彼女はもう生きていないだろう。

彼女から、PSPのイメージをまた勉強させてもらった。初期のアパシーがやはりヒントだったのだと思う。あれは、DLBの傾眠ではなくPSPのアパシーだったと思う。傾眠とアパシーの治し方は、いずれもシチコリンなので、コウノメソッドの対症療法は間違いをおこさない。

LPC症候群2
パーキンソニズムと認知症は遺伝子的に近い?
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脊髄小脳変性症(SCA)を調べているときに、遺伝性SCAにはHarding分類と言うのがあって、3型あり、ADCS1というのは、錐体外路症状と認知症を合併すると書かれてあった。

FTDP-17という前頭側頭葉変性症は、パーキンソニズムが合併している認知症である。MSAにもMSA-Dという認知症先行する稀なタイプがある。MSAは難治ではあるが、パーキンソン病治療薬で歩行が改善する患者、時期がある。

パーキンソン病は、やがて認知症になることがありPDDと呼ばれている。アルツハイマー病変はない。レビー小体型認知症にはアルツハイマー病変がある。このような背景から、パーキンソニズムと認知症はなんらかの関係があるように思える。

生化学的には、ドパミン欠乏とアセチルコリン欠乏だが、この二者には天秤の関係があるという神様のいたずらが仕掛けられていて医師を困らせる。そのわなにまんまとはまっているのが神経内科である。PD治療薬とドネペジル常用量を併用するというめちゃくちゃなことをする。

LPC症候群3 (神経内科医のコウノメソッド実践医)
LPC症候群でいいのだと思うようになりました。
PSPの非典型例の診断は、非常に難しく思います。最近は私も、無理に鑑別する必要ないんじゃないかと考えるようになりました。DLBかPDDであればアリセプトとリバスタッチ(中~高用量)を使わずに、レミニール少量かリバスタッチ極少量で開始してフェルガードとNACを追加するだけでスタートすればいいと思うようになりました。

LPC症候群4 
ピック切痕のある凶暴なレビー小体型認知症。精神科入院へ
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非常に悩ましい79歳の患者である。1年2か月前から通院。振戦、傾眠、幻視、妄想がありレビー小体型認知症以外の何物でもないと思っていた。前医の情報ではMMSE12だったが、1年たったいま0点(無言症)で医療保護入院の求めが家族からおきた。

彼女の幻視、妄想が強くなった1つの要因は、彼女は目が不自由だという点があるだろう。初診時は、家族だけが相談に来て、アリセプトを飲まされているとのことだった。昨年ご主人が亡くなってから、長女と夫が肉体関係にあり、5日ごとに秘め事をしているというリアルな妄想を1年たっても言っている状況である。私は、アリセプトはとんでもないから医師を変えたほうが良いと助言し、リントンを自費で持たせ、100Mを投入した。

その後本人が通院開始し、リントンで振戦は悪化し、ウインタミン、ドパコール、ドネペジル1.67mg、アロチノロール(首振りを減らすため)を処方していた。しばらく、平和だった。

それから1年たち、介助歩行なのに自宅から飛び出して行方不明となり道端で倒れているところを近所の方が助けてくれた。最初は目がほとんど見えないので出てゆかなかったが、最近はカギを開けて出るという。妄想に突き動かされて出てゆく。自分は、これから結婚する娘だと思っていて嫉妬妄想の深さは尋常ではなかった。

CTでは後方型萎縮であり、眼窩面萎縮もなく、とてもピックと思えるものではない。ただし、ピック切痕がある。軽度のピック病なら(とくに万引きするタイプ)ピック切痕だけが重要なピック病診断の決め手になるのだが、彼女は高齢でありほかの所見は合わない。AGDの可能性はあるのだが。最近使っていたリバスタッチもかゆいと言って貼ってくれなくなった。DLBのピック化と考えられる。(DLBのLPC化という言い方をしてもよい)

ついには自分が打っているインスリンを娘に打とうとするほど凶暴となり、入院させたいということになった。糖尿病がなければ、ジプレキサは出したかったほどである。シチコリン500mgは打っておいた。前頭葉型認知症以外が入院するというのは、私には反省材料である。もっと診察回数を頻回にして処方を微調整すべきだったと思う。最短でも56日処方しないと患者が回らない時期だった。

倒れる患者に、眠気をおこすセルシンは使いたくない、リスパダールは大嫌いだ、リントンはだめだった、ウインタミンを増やすという手はあったが介助歩行だったので後手に回った。糖尿病があると非常に苦しい。セロクエル、ジプレキサが使えない。ひょっとするとニューレプチル細粒3mgが効いたかもしれないが、やはり転倒が怖かった。

前頭側頭葉変性症(FTLD)1
人道主義のケアマネが施設スタッフを疲弊させる
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認知症の人の人権を守る。そういうことを私は十分わかっているつもりである。59歳男性、猛烈な大脳萎縮があるピック病。その施設も初めてのピックで苦労していた。そこにいたのが、初老の女性で、ものすごく人道的なケアマネだった。彼女は、いつも施設長とともに名古屋フォレストクリニックに患者とやってきた。

患者は、早く職場に復帰したいと訴えつづけた。私の質問には全く答えず改訂長谷川式スケールも不可能。体が大きく、こちらに迫ってくるので怖い感じもした。鼻息も荒い。いつも苦悶表情で近寄りがたい雰囲気だった。ほかの利用者も怖がっていた。診察が終わっても出て行ってくれない。

私は、ひたすら彼の不安と愁訴をとるために抑制系を処方し続け、施設長には、この患者が看られるようになれば施設もレベルが上がるからがんばれと施設天秤法を教えた。少しでも副作用が出てふらつくと、人道主義のケアマネが許さず、ヒステリックに名古屋フォレストクリニックにFAXを入れてきた。これではスタッフも私もたまらないと思った。

ピック病とは何かということがわからずに、患者の人権だけを訴えるケアマネの存在は浮いている。文学だけでなく医学も勉強し、スタッフや他の利用者の人権、医院への迷惑も考えられるバランスの取れたケアマネになっていただきたいものである。最近はようやく患者も落ち着いた。

前頭側頭葉変性症(FTLD)2
巨大なピック切痕
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10か月通院している86歳男性。改訂長谷川式スケール12でシルバーカーを頼りに歩いている。同居の奥さんがリバスタッチを貼る能力がないということで、前医のメマリーを10mg以下なら継続してよいと説明し、フェルガード100Mを推奨した。

頑強な高齢者で、股間に40分ドライアを当てているという常同に近い行動があるという。その原因は、股間がべとついているという妄想のせいである。リントンを出したいところだが、朝0.3mg、夕0.5mgで効果がなかった。

リントンだけ増やすとパーキンソニズムの心配があるので、今度はウインタミン4+4mgを併用。易怒があるというので、3回目の処方はウインタミン6mg×2単独にした。結局、家族はこれで満足したので、ウインタミン4-6mgで継続とした。病理基盤はAGDと思われるが、ピック切痕が非常に大きいので紹介した。

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ぬいぐるみを手放さないのは、妄想のせいか二度童のせいか
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グループホームで7年診てきた前頭側頭葉変性症(FTLD)である。外出、飛び出しが特徴の患者の、この方のために施設の庭に門を作らなければならなくなったほどである。しかし、対人接触はフレンドリーで暴力や介護抵抗はあまりない。飛び出し阻止のためにウインタミンが著効し、施設長から「ウインタミンLOVE」と言われたほどである。現在、夕方に5mg、ベンザリン5mg
寝る前だけの処方である。

スタッフが、子供が使っていたぬいぐるみを提供したところ、片時も手放さず、自分より先に食事を与えようとするという。ここ3年笑い上戸だが、CTを確認したところ、FTD-FLD typeではなくやはりピック病(側頭葉も萎縮)だった。人物誤認(?)、妄想、二度童、いずれの原因でぬいぐるみを子供と思ったのか考察が難しい。彼女は、子供歩きをするわけでもなく、大人のしゃべり方をするので二度童というかんじではなく、やはり笑い上戸である。言ってみれば、母性本能性妄想と言うべきものであろうか。

レミニールの話題1
CTを見なければよかった。診断に迷ったらドネペジルはダメかも。
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アルツハイマー型認知症か前頭側頭葉変性症(FTLD)かどうもわからなくなる患者がいる。改訂長谷川式スケール21で遅延再生が5/6取れると、ATDの可能性はかなり低くなる。しかし彼女は若くはない。75といえば、まさにATDの後発年齢。しかも前頭側頭葉変性症(FTLD)の症状はまったくなく、易怒にはグラマリールが合いすだった。

私のスタンスは、迷ったらまずATDと考える。なぜなら頻度が多いからである。絶対にATDならドネペジルが一番安心である。安心というのは、用法用量を守らなければという前提である。しかし彼女はどんどん悪化。3回目の外来で早くもレミニールにスイッチ。4回目の外来で劇的改善を確認できた。こういった、思い切ったスイッチは、息子さんの病状把握が正確だから可能になる。

初回からドネペジルを処方したにもかかわらず、悪化してきたときは肝をつぶす。
はやく断ち切らないととんでもないことになる。こんなとき、ドネペジルを10mgに増やせというのがエーザイお抱えの教授の講演である。それをやったら一大事になったであろう。

中核薬3成分が、かように性質の違いを見せつける患者は多くない。選択を間違えると天国と地獄に分かれるということを思い知らされる患者を一日も早く教授連中に味わってほしいと思う。ほかの医師を指導する立場なら、自分が臨床をちゃんとできているか自答してほしいものである。答えは外来診察室にあり、教授室ではない。論文で教授に選ばれた人たちだから、そもそも無理な注文であろうが、患者がたまったものではない。臨床教授制度が普及するのを望みたい。

KONO METHOD INTERNATIONAL
日医ニュースが河野著書を紹介
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前略 随分ご無沙汰致しております。平素大変お世話になっております。さて、9月5日付日医ニュースに、河野先生のご高著「コウノメソッド流 臨床認知症学」が書籍紹介欄で紹介されておりました。ようやく日医もコウノメソッドを認めたという事でしょう。大変喜ばしいと思い、お知らせ致します次第です。

点滴療法1
シチコリン カット
日本南部の開業医が、シチコリン静脈注射を全員カットされたそうです。やはり数が多くなると目立つのでしょう。頭部打撲後の意識障害にだけ打つ程度ならカットはされないと思いますが、患者数が多い先生は、自費にしたほうが無難でしょう。地域によっては、なかなか自費が払えない患者も多く、この先生はグルタチオンは無料で打っているそうです。医師の工夫や好意は、簡単に台無しにされるものですね。保険で高額な危険な薬を山盛りに処方しても何も処罰は受けません。

抗認知症薬の適量処方を実現する会 実践的認知症セミナー
日時:2016年10月15日(土)午後5時~午後7時
場所:岩崎学園新横浜1号館リバブルホール(JR横浜線「新横浜駅」より徒歩3分)
講師:中坂義邦先生(新横浜フォレストクリニック 院長)
   平川 亘先生(池袋病院 副院長)
参加費:1,000円
お申込み(法人抗認知症薬の適量処方を実現する会HPより)
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ドクターコウノ2016年講演 
●11月5日(土)夜7:30-9時 徳島県臨床内科医会講演会(徳島県医師会館)
東洋医学的発想・アンチエイジングで認知症を改善させるーコウノメソッド解説ー
問い合わせ:ツムラ 書籍・DVD販売あり。高橋会長の意向で内科医以外にも広くお誘いしています。
●11月6日(日)朝10時―正午 徳島一般講演 徳島駅から徒歩10分「とくぎんトモニプラザ(300席)」認知症介護のコツーくすりの効用と副作用―
●11月30日(水)18:30-19:30 長久手南クリニック認知症勉強会
認知症患者の前頭葉機能を考える

ドクターコウノ2017年講演 
●2月26日(日)第三回認知症治療研究会(パシフィコ横浜)
●3月19日(日)NPO法人 くすり・たべもの・からだの協議会 静岡市 午後2:30から90分(理事長 山田静雄 静岡県立大学大学院薬学研究院)対象:一般市民、薬剤師など
●6月3日(土)19-21時 第4回認知症サポート医等連携の会(千葉県医師会館3階会議室)
●8月20日(日)正午 社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会 第三回特別セミナー 品川 演者:長尾、河野、平川

シン・ゴジラでステッカーを配布
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9月25日(日)シン・ゴジラを観に行った。3回目である。今回は、入場口でステッカーを配っていた。大雨で連休ということもあり、朝8:30ものすごい人が来ていた。高校生が多いのでほとんど「君の名は」が目的だろうと思っていたら、シン・ゴジラも満席になった。もちろんシアターは小さい部屋に格下げにはなっていたけれども。

東京が消滅し、日本がB級の国に没落する危機の中を、日本人ががんばる姿に、やはり涙を流さずにはおれない。脚本の意図をより深くつかみたくて3回の鑑賞は必要だった。3回目が一番感動した。3回目が一番泣いた。無能と思われた臨時の総理大臣が、やったこととは・・・

ハンテイングワールドのボブ・リー氏が死去
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高島屋名古屋店で、いまハンテイングワールドの新作コレクションを特設売り場で大々的に展示していた。そのとき、係員が ボブ・リーが最近亡くなったことを聞いた。ニュースになっていないが、健康だったのに急に亡くなったらしい。

ハンテイングワールドは、はやってもすたってゆく他のブランドと違い、力強く時代を生き抜いているという評価が多い。ボブ・リーは、鞄の耐久性を確認するために自ら同じバッグをぼろぼろになるまで旅行に持ち歩いていた。またジャングルの保護にも力を入れ、いつもチャリテイーに使う商品を販売してきた。

リオデイジャネイロには蚊がいなかった
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名古屋フォレストクリニックの患者さんの娘さんが、リオのオリンピック観光に行った。15か所くらい会場を回ることができ、蚊もいなかったという。

コウノレストランガイド6 名古屋駅のフレンチ:メゾン・ルパン・ミュラ
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大名古屋ビルヂング3階に八事から移ってきたフレンチである。客席数が1/4くらいに減ってしまったためかなぜ移動したのかという疑問がネットで寄せられている。あいかわらず繊細な作品づくりで女性客を魅了していた。

シェフと言うのは、明らかに芸術家である。飽きもせずに同じ絵を描き続ける人もいれば、飽きやすく、画法も妻もどんどん変える人がいる。私が抱くイメージは、シャフは飽きやすい人が多い。せっかく大成功したレストランなのに、ある日チベット料理に変えたり、場所を変えたりして大失敗する。そんなリスクがあっても変えないと気が済まないのだろう。だから名店は早めに行っておかないと消えてしまう。

三國シェフは大成功しているし客も大事にしているが、やはりメニューが古い。こういうものだと思ってミクニに行き続けておれば気づかないが、ほかの店に行くとわかってしまう。私が、どうしてもまた行きたいと思う店は、3つしか残っていない。それは、池下、八事、伏見になる。

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ついにスマホにしました
ガラケーを捨てて、iPhone7に変えました。LINEをダウンロードしたら、私のケータイ番号を残していた古いお知り合いが大勢入ってきて驚きました。現在、お付き合いしていない方々には、こちらからLINEでメッセージするつもりではなかったので無視してください。

介護通信 2016年9月12日

認知症ブログ H28.9.12(内容限定版56)

コウノメソッド実践医1
公開実践医の定期チェックをはじめました。NON ONLINE NEWSを3週間以内に読むことを義務づけ。
平成20年にはじまったコウノメソッド実践医の登録・公開制度ですが、名ばかりの実践医が増えてくることを心配する意見がではじめています。医師の力量は個々に差があるのは仕方がないですが、コウノメソッドとはまったく異なる処方をして、悪い結果になった場合は、実践医全体の信頼を下げることになりますので、永久除籍の措置をとります。そのような行為は、ほかの医療者や患者さんによって報告が入ります。過去にも実践医本人に確認したあと、非公開にしたり除籍したりしています。

コウノメソッド実践医会より、9月9日(金)に実践医の皆様へメールもしくはFAXでご案内を送付しました。受け取られていない方は実践医事務局へ必ずお知らせください。
実践医事務局メールアドレス:konomethod@gmail.com

定期的に(6週ごと)チェック表を配信しますので、FAX返送していただき、活動状況を把握したいと思います。コウノメソッドは常に進歩していますので、実践医登録後も勉強を続けていただく必要があります。そのため、この認知症ブログに目を通して頂いていることは必要ですので、毎週配信されるNON ONLINE NEWSは、あとで見返せるように保存しておいてください。患者さんが、このブログを見ている以上、実践医はNEWSを3週間以内に見ていただきたいと思います。

家庭の事情などで、河野講演、認知症治療研究会に出席できていない実践医については理解しているつもりです。その場合は、よけい書籍やNEWSを見ていただく必要があります。医師は、診療行為によって患者さんの運命を変えてしまう重責を担っています。どうしても治せない場合は仕方がないにしても、悪化させてしまうことがないよう患者さんの身体と対話する診察を続けていただきたいと思います。

公開実践医にのみメールがいきましたので、プリントアウトして必要事項を記入し名古屋フォレストクリニックにFAX返送願います。メルアド変更などあれば、早めにお知らせください。
FAX番号でなく電話番号を書いた公開実践医が5名、FAX番号を記入しなかったケースが1名、ブログアンケートに計3号分で1個しか書かなかった方が2名いました。気を付けてください。名古屋フォレストクリニック 
FAX 052-624-4005 締め切り:9月30日

まだ、連絡がない先生。3名の貴院にはFAXが届きません。→実名はNON ONLINE参照。
もう一度正しいFAX番号を書いて名古屋フォレストクリニックにFAXしてください。FAXは全員にインパクトファクターを書いて返送しております。

なお、非公開実践医でチェック表を見てみたいと思う先生は、「チェック閲覧希望・非公開実践医」、氏名、医療施設所在県、FAX番号を書いて 名古屋フォレストクリニックへFAXください。返送義務なく閲覧できます。(もちろん記入して返送していただければうれしいです)

さらに、医師以外の職種のコウノメソッド医療者の方々で、今回のチェック表を閲覧したい方は、
「チェック閲覧希望・コウノメソッド医療者」、氏名、お住まいの県、FAX番号を書いて 名古屋フォレストクリニックへFAXください。

コウノメソッド実践医会会長 河野和彦

全国から続々!公開実践医の早撃ちマック1位は、千葉の小田行一郎先生
ブログで印象に残ったスライドの集計を見ると、フラナガン水素や多動症など認知症とは、違う分野での得票が多く、驚いています。土曜13時までに41人からFAXをいただき、すべて返信しました。41人中、公開実践医を継続したいという先生が41人。認知症治療研究会未加入は、わずか2人でした。

患者を寝させてほしいと頼まれたとき、睡眠導入薬を処方しないと回答したのは、わずか1人でした。コウノメソッドの介護者保護主義は、睡眠薬を使うことを認めています。副作用をおこさないように家庭天秤法という提案もしてあります。締め切りがすぎたら、公開実践医の現在の実数が確定します。その後ブログで集計結果を公表します。

ブレークスルーの医療1
点滴療法研究会10周年講演会で90分講演
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9月3日(日)三田で5人の演者による講演会があった。私は、コウノメソッドの解説と抗酸化療法(FG療法)の詳細な処方術。また歩行障害系認知症の改善DVDをお見せした。当日は50人定員のところを90名の応募があり、終日にぎわった。

ナチュラリストが集まる医学会だっただけに昼食の弁当は、塩分2g台の超自然食。それでもちゃんと味がついていて驚いた。

同じものばかり大量に摂取すると、果物であろうと体によいものであろうと遅延型アレルギーがおきる人がいて、額に皮疹がでることが多い。それはIgEではなくてIgGの免疫反応であって日本の検査では正常と出てもアメリカに血液を送って調べると原因がわかるので、それを半年食べないでおけば完全に改善するという発表は参考になった。

患者の血液や便をアメリカに送るというのは、開業医にとってなかなか大変な作業に思える。仲介業者がいると助かるのだが、全国のアレルギー専門医に普及することを願っている。

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アトピー性皮膚炎やADHD(多動症)も遅延型アレルギーとの関係があり、アレルギー源を断つとADHDの精神症状まで改善するというが、名古屋フォレストクリニックに先日初診した幼児の兄弟も食事療法で効果があったとお母さんが言っていたので驚いているところである。

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社団法人 抗認知症薬の適量処方を実現する会 1
医療タイムスが巻頭大特集しました!
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表紙から、長尾和宏会長の社団による第二回特別セミナーの様子が掲載されています。本文は3ページにわたっています。私の講演内容も1ページを超える量でしっかり掲載されていました。
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週刊日本医事新報も丸1ページを割いて、報道しています。

抗酸化療法 1
N-アセチルシステイン(グルタチオン前駆物質)+タチオンの「新横浜セット」がPSPに奏功
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以前からグルタチオンは、胃で破壊されるため内服しても無駄だとされてきた。そのため、アメリカのサプリメントで、リポ化グルタチオンを購入して、少しでもグルタチオン点滴の回数を減らしたいという難病患者さんの切実な思いがあった。

内服薬でタチオンというのがあるが、効くはずがないと思っていた。しかし実践医によると6錠なら効くようだという。多く飲ませるには保険をあきらめればいいのだ。保険制度とは、あと少し増やせば効くはずのものを制限して医療の質を低いレベルに抑えてしまう。その結果、多剤投与になってゆく。

次にNACである。内服時は前駆物質であれば、破壊されずに脳内に届く。N-アセチルシステイン(NAC)は、保険薬ではムコフィリン吸入液(喘息治療薬)、アセチルシステイン内用液(中毒治療薬)がある。実践医が、アメリカのサプリメントを患者に試したところ、MSAでも歩行改善作用があったとのこと。NOW社のものだと1日3カプセルで、83日分3000円程度でネット購入可能である。カプセルだが大きくはない。タチオン大量とNACは、一部の変性疾患患者には点滴療法より効く場合があるという。

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(ネットより)非常に用途が多いアミノ酸で、医薬品、体内毒素を排出するデトックス、アンチエイジングサプリメント(抗老化アミノ酸)として知られています。体内にはグルタチオンという抗酸化物質があり、グルタチオンは最も大切な抗酸化物質の1つです。NACはグルタチオンの前駆物質といわれており、体内のグルタチオンの量を増やすことができます。呼吸器を感染から呼吸器を守る効果もNACの特徴です。気管支炎、ぜんそく、副鼻腔炎などの呼吸器疾患から強力に呼吸器を保護します。(インターネットから要約)

76歳男性が7月に車いすで初診した。額に傷があり、まったくしゃべらない。言葉も通じない。こういう状態は脳卒中で言うところの全失語であるが、しゃべらない患者のほうが圧倒的に少ないので、PNFA(進行性非流暢性失語)と言ってよいだろう。食事の概念も空腹感も消失している。鉛管様筋固縮で振戦なし、眼球は動くがPNFA-PSPと考えられた。介助の手を離さないという把持反射もありPick complexの片鱗を見せていた。

グルタチオン3400mg、ビタミンC1000mg、シチコリン250mgを無料点滴したが15分後に改善兆候はなかった。前医が処方していたのは漢方だけだったので、リバスタッチ、ドパコールを開始。1か月後、定期的に通っていた点滴のおかげか歩行が改善傾向で介助しやすいとのことだった。

割合サプリメントに理解の良い家族で、孫のアトピーにフラナガン水素を買いたいとおっしゃったので、それなら患者にはタチオンとNACを飲ませてみてはと提案した。1か月後、歩いてきたので驚いた。NACの投入をきっかけにさらに歩行が改善したようだという評価だった。タチオンも大きな錠剤だが1日9錠飲めてよかったと思う。

NAC3カプセルとタチオン6錠のセットを抗酸化内服(新横浜セット)と称し、今後も説明に使ってゆきたいと思う。この名称は、提案した実践医の意向による。はじめはNAC2カプセル、タチオン9錠だったそうだが、いまはNAC3カプセル、タチオン6錠が好感触だという。NACは安いし、タチオンは大きい錠剤なので後者がいいだろう。グルタチオンが著効するタイプ(PSP系,PD系、DLB系、小脳系)にはおそらく相性がいいだろうとのことである。コウノカクテルが効かないのにNACが効く患者はいるらしい。

LPC症候群 1(関東支部実践医)
レミニールとフェルガードはPSPに抜群に効く
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76歳女性が遠方から初診した。改訂長谷川式スケールは11.5で病識がない。認知機能より先に歩行がおかしくなって自転車が下手になってきた。歯車現象はばりばりにある。最初私はPDDだと思った。

転倒は前方に急に倒れるという。まじめであるが、眼窩面萎縮や病識欠如なのでPick complexである。ということはPD系でなくPSP-Pと考えればよい。歯車現象が強いPSPということだ。NewフェルガードLA粒201(朝2、夕1という意味)で推奨して、レミニール8mg×2という前医の処方で支障はないらしいから継続とした。改訂長谷川式スケール11.5なら16mgくらいいるだろう。ドネペジルと違ってパーキンソンニズムがあっても使いやすい。この判断が功を奏した。

神経内科医に紹介状を書いた。もちろんコウノメソッド実践医である。
紹介状(8月15日)
診断 PSP-P レビースコア5 ビックスコア2.5 HDS-R11.5
経過 抗認知症薬のみを処方されていますが、転びやすいということで来院。非常に鑑別が難しいですがPSPが候補に残りました。
解釈 パーキンソニズム:明確な歯車現象あり。2年前から小刻み歩行。
PSPらしさ:急に前に転ぶ。語義失語があり、歩行障害出現から半年以内に認知機能低下、改訂長谷川式スケールが悪すぎる。
Pick complexらしさ:語義失語がある。
DLBの否定:暗さがない。病識がない。改訂長谷川式スケールで計算ができる(どちらかというとアルツハイマーパターン)。迷子になり、別の電車に乗ってしまった。

前医処方はそのまま。NewフェルガードLA粒201推奨
よろしくお願い申し上げます。

神経内科医からの返事(9月6日)
PSP―Pで間違いないです。フェルガードが著効して改訂長谷川式スケールは20にアップしていました。動作、認知ともに劇的に改善。ガランタミンとの相乗効果と思われます。

追伸(9月8日)
フェルガードLA粒の追加で、劇的に効果があり、歩行や姿勢は正常レベルに近く(ビデオ撮りました)、やはりPSPにはレミニール+LAの組み合わせが最適のようです。ほかのPSPでも奇跡が続出しています。このエピソードはぜひ先生のブログに書いてください。先生との出会いがなければ、ここまでの感動は得られませんでした。

小児精神科領域 1
カナー症候群(低機能自閉)をピックセットで制御
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ピックセットが、あらゆる年代の精神疾患に万能であることは証明されつつある。

17歳と22歳の姉妹が初診し、スライドのようにそれぞれ処方したところ、3か月後にお母さんから手紙がきて、ウインタミンを多く処方したほうの妹さんが、とくに改善したという。

「特に次女が穏やかになり、私たちやクラス担任先生がとても楽になりました」。貴院初診の1か月後には、いままで通院していたクリニックで同じ薬(ウインタミン)を処方してもらいました。本当にありがとうございました」

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結局、精神科、発達障害を精神科医が治しあぐねいている理由は、新薬にそそのかされて学会しか行かず、57年前の古い薬のよさを発掘しようとしないからである。この発掘作業には製薬会社も興味を示さないし儲け話にならないものはすべて葬り去られるからである。つまりウインタミンは、CIAによって暗殺されたようなものである。

点滴療法1
シチコリンの威力(1)認知症3混の歩行障害に
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KONO cocktailは、歩行にグルタチオン、覚醒にシチコリン、脳代謝にソルコセリルという分担をさせているという理論ではなるが、意識障害系+歩行障害系であるレビー小体型認知症の歩行が悪いときに、シチコリンで覚醒させるだけでも歩行は可能になる。

この日は、急激な歩行障害、食事不能で臨時受診。頭部CTを撮影し硬膜下血腫の発生や正常圧水頭症の悪化がないか調べたので保険診療日となり、グルタチオンの自費点滴は行えない。頭は打ったということなので頭部打撲後の意識障害ということでシチコリン1000mgを保険で静脈注射となった。5分後にはすたすたと1人で歩いた。

点滴療法2
シチコリンの威力(2)レビー小体型の意識障害に
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1年3か月通院している76歳男性。初診時は改訂長谷川式スケールが24.5もありしっかりしていて栄養状態もよかった。JAの病院神経内科がアリセプト5mgとリスパダール(ドパミン阻害ダブルバーガー)を処方していたので、易怒と動作緩慢を治すために処方の見直しを行った。

1か月後、易怒も歩行速度も改善。そのときはリバスタッチと抑肝散を処方していた。食事中に寝てしまうというのでグルタチオン自費点滴を打ちに来るように助言した。多少易怒や語義失語はあるものの、基本的にはレビー小体型認知症だと思っていた。それから1年がたった。

9月5日、頭を打ってから片腕をあまり動かさないということで妻に抱きかかえられながら苦悶表情で臨時受診した。そりゃあ硬膜下血腫でしょう、と思ってCTをとったが何もない。このよれよれの状態でも食事は全部食べるというのだから原始的パワー(前頭葉症状)があるなあと感心した。つまり彼にはCBDの疑いが出てきたのである。

頭部打撲後の意識障害なので保険でシチコリン1000mg静脈注射が可能。5分後にはあっさり覚醒して1人で歩いた。念のためアマンタジン75mg朝とリントンは中止した。このように、KONO cocktail隆盛の時代においてもシチコリン単独注射は威力を発揮する。グルタチオン自費点滴ができない病院においてもシチコリン静脈注射はぜひおこなっていただきたいものである。

原因不明の不調のときは、シンメトレルロケットは中止するとよい。

点滴療法3
シチコリンの威力(3)薬剤性パーキンソニズムを5分で解除できる
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3年通院しているAGDである。86歳なのに易怒が強く、コントミン(12.5mg)2錠、レミニール8mg2錠でずっと安定していた。

49日早く臨時来院。コントミンがいよいよ蓄積してきてよれよれで入室。CTで新病変はなく、フロンタルアタキシアでもあるのだが、歯車現象をあり。頭をこんと打ったようだというので頭部打撲後の意識障害と判定。シチコリン1000mgを静脈注射。5分後にしっかりと歩行。しばらくコントミンを抜くように娘さんに説明した。

老いた奥さんに、強かったらコントミンは抜きなさいと説明したのは3年前のこと。主たる介護者が娘さんに変わった今、奥さんが家庭天秤法のことを申し送るはずもなく、今回の事態となった。娘さんは減らしてよいという話は聞いていないとおっしゃる。私もこの娘さんの顔は初めて見た。幸い保険がとおる状態だったので、すぐに復旧できた。万が一のレセプトがカットに備えて証拠写真も残してある。

点滴療法4
脳梗塞での不機嫌にシチコリン奏功せず
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8年間通院。笑い上戸で、私は彼女に会うのがいつも楽しみだった。それがこの不機嫌さである。腹をこちょこちょしても笑わない。シチコリン1000mgも奏功せず(少なくとも15分後には)。今後はソルコセリルが効くと思うのだが、息子さんが頻回に連れてくるのは大変なので、事実上できないかもしれない。

診察したらソルコセルは打てない(2アンプル以上でないと効かない)という、意地悪な規則があるため、治すアイデアがあっても治せない。いっそのこと自由診療クリニックにしてしまった先生がうらやましいが、それでは東京の大都会や、それこそドバイ、NYでしか患者は集まらない。自慢じゃないが、名古屋フォレストクリニックのある名古屋市緑区は3年前にイノシシが出た場所である。ただ、猪突猛進でないと治せないこともあるのだ。

心因性疼痛 1
サインバルタ20mgが膵臓痛に著効!
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軽度アルツハイマー型認知症で4年通院している76歳男性。今年の1月から胃が痛いと毎回私に訴えていた。市民病院で胃カメラ、採血をして異常なしだったという。私は、神経性胃炎であろうと思い、胃粘膜を麻痺させるストロカイン5mgを1日2回開始した。

90日後、腹痛は続いていた。みぞおちが痛い。CA19-9が少し高かったという。ふつうに考えれば膵臓癌(ふつうは背部痛であるが)を疑う。私は、彼を慰めながらストロカイン2錠を再び処方するしかなかった。

90日後、腹痛は続く。CA19-9は90にまで上昇し今度画像検査を予定されたという。これは、まさに膵臓癌ではないかと暗い気持ちになった。癌だったら、もう免疫力を賦活するアスパラガスのサプリメント、リプロテン2カプセル×2を飲んでおいたほうが良いと説明。ストロカインは3錠に増量。一か八か、心因性腹痛を想定してサインバルタ20mgを開始した。

56日後、腹痛は解消した。MRIで膵臓癌はなく、炎症によるCA19-9上昇との判定だったという。サインバルタはコウノメソッドに記載されている心因性腰痛の第一選択薬。内臓痛に試したことはないし、心因性内臓痛の患者は経験が少ない。サインバルタが効くという強い期待はなかった。たぶん合わないだろうと思い、最初の内はカプセルを開けて20%粉を捨ててから飲むように言ってあったほどである。うつ系でない人が飲むとひどい副作用(吐き気)がおきうる。

今回、脳が存在しない痛みを感知してしまうという誤ったシグナルをサインバルタが補正した。線維性筋痛症の52歳女性にグルタチオン点滴が最初の1本で著効して30年間の痛みが70%とれた症例もそれに近いのではなかろうか。(彼女は地元で点滴を続け、いまも元気である)。腰の痛みで徘徊がひどく、医療保護入院の準備中だった重症ピック病にサインバルタが著効して自宅にとどまった症例は劇的であった。ピック病は、苦痛をとらないとものすごい陽性症状を惹起する。

現在コウノメソッドで許可している抗うつ薬は、ジェイゾロフト、パキシル、ドグマチール、サインバルタだけである。これらで改善しない場合は精神科担当となる。純粋な認知症にはパキシルは使わない。非定型うつ病に対しての許可である。ドグマチールは、主に食欲セットとして50mg30日限定としている。サインバルタは20mg、30mgがあるが、当面20mgだけにしてほしい。

フェルガード1
独居で服薬がままならかったSD-NFT。入所で「進化した」と娘が感涙
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3年3か月通院している86歳男性。頑固なのでウインタミンも処方していたのだが、すり足になったときに減量して歩行はもとにもどっていた。今年の3月に私のことを知らないと言い、アパシーの表情になってきた。

6月、強引に長女が呼び寄せて同居をはじめてから、行動が安定してきたという。実は独居時代は半分しか薬が飲めていなかったことがわかった。当然フェルガード100Mも飲んでいなかった。そのとき処方したのがウインタミン4mg×2と二次性パーキンソニズムにドパコール25mg×2である。

9月、入室してきた娘さんが「進化してきた」とおもしろい表現を使った。いままでは、新しい靴を買って古いものを家族が捨てようとすると、泣きながら返してくれーと叫んでいた。いまは、それなら古い靴は近所で履いて、新しい靴はおでかけのときに使うと冷静に発言するという。新しいことも覚えられるようになり、「わしはあと何年生きられるのかな」などと知的な発言をするようになった。そのからくりは容易である。フェルガードをちゃんと飲むようになったから。

90歳近い患者が増えてきている。脳内神経伝達物質のバランスを考えると、フェルガードの一本釣りで確実、安全に治してゆくのが正攻法なのだろう。SD-NFTは進行が遅い認知症なので、そこをドネペジルやメマリーでめちゃめちゃにしてしまうということはないように願いたい。

今回、老年精神医学雑誌に多施設で大勢のアルツハイマー型認知症に対してメマリーの試験を行った結果が掲載された。4割の中止例がでているのに、多くはメマリーのせいではないとし、20mg(最大用量)を長期絶対に処方すべきというようなことが考察で書かれている。これをメマリーの圧倒的勝利と受け取る臨床医がいるなら、本当に深刻である。統計とは、はたして何のために存在するのか。統計学が患者を苦しめる要因になっている。

フェルガード2
交通事故後遺症の母、統合失調症だ老衰だとでたらめ医療をされて
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1年前西日本から、経鼻栄養で入院中の70歳女性が受診した。娘さんがコウノメソッドの信奉者で、フェルガードで今の地獄から抜け出したいという。結局、週に3回面会に行き、そのときにフェルガード100Mを飲ませることで劇的に改善し、1年後杖で彼女は元気にやってきたのである。その経緯を説明する。

平成20年 交通事故で左側頭葉挫傷。右硬膜下血腫で手術。
平成26年11月 幻聴が出現し、助けて―と言ったために精神科医から統合失調症だと言われ、リーマスなど処方されたが体力面、認知機能面でも悪化していった。半年強い抗精神病薬を飲まされていた。

平成27年4月、徘徊があって脱水で日赤A病院入院。71歳なのに「老衰だ、このまま看取りなさい。そういう時代ですよ、薬のせいではないの」と言われた。

その後キリスト系のB病院へ移り、経鼻栄養となった。その間肺炎を起こし、3週間絶食。出て行ってくれと言われた。精神科のC病院へ移り、嚥下機能を診てくれてイクセロンパッチ開始。13.5mgで皮膚は真赤か、下痢で精神的にもおかしくなったのに18mgに増量された。娘の訴えで9mgに落としてくれた。

平成27年8月名古屋フォレストクリニックに入院中の母を連れて自費で初診。彼女はコウノメソッドを知りフェルガード100Mを飲ませはじめ、7日後に理学療法士が「あれ!歩けるじゃないか」と驚いた。歩行が改善してきた。嚥下テストにも合格。そのときはLAにアップしていた。スタッフはなぜ改善したかわからなかった。しかし胃瘻になり、10月退院。11月には半分口から食べられるようになった。

私は嚥下にカプサイシンプラスを推奨し、ドグマチールを少し飲ませるように言った。結局、その後カプサイシンを嫌がったという。その後11か月自宅にいて、この9月に当院に回復のあいさつに来てくれた。イクセロンはやめたという。

胃瘻は継続で、200Kcalを注入しているだけで、両手を使って軟飯を食べている。娘さんは、もうフェルガードだけでいけますという。私は、NAC2カプセルの追加を推奨しておいた。改善したのだから、わざわざ遠くから来ていただく必要はないのだが、こうしてコウノメソッドの効果を報告してくれるのはありがたいことだ。彼女は介護経験者としてのコウノメソッド医療者でもある。このような輪が広がれば、多くの精神科入院中の患者が生きて家に戻れる。

フェルガード3
AGDの母、執念のフェルガード100M 一気に8本で奇跡の生還
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7月15日、患者は入院中で息子さんが自費で相談に来た。ピック症状があり精神科病院の閉鎖病院に入院中である。地元ではこの80歳女性に嗜銀顆粒性認知症の診断。万引きはしないものの、入院した時に人の毛布をとったという。

MRIを拝見したが、左右差があり頭頂葉も萎縮している。家の鍵を閉められない、易怒があり歩行は可能ということでCBDの可能性も考えた。しかし高齢すぎるなと思った。フェルガード100M2本を面談の時に飲ませれば退院できる、それしか生きて出られないと説明した。

2週間後、また自費で息子さんが来た。100Mが効いて穏やかになってきたという。さすがに外泊したときは、そわそわしていたらしいが保護室から出られたのは大きな成果だった。貴院後卓球をしたが、頻尿だったのが治って試合中トイレもいかなかったという。そこで、いよいよ完璧に復帰できるようにウインタミン4mg×2を自費で持ち帰ってもらった。

35日後、まだ入院中であったが外泊扱いで自費で受診。だからCT撮影は高額なのでできない。そこで聞いたのがフェルガードの恐るべき効果だった。週3回面会に行くのだが、彼はフェルガード100Mを一気に8本飲ませるのだそうだ。週に24本である。すぐに改善が始まったという。1か月後には、なんと老眼も治ってしまって本を読みだした。たまにはおちつかないこともあるが、目つきは知的であった。

セロクエル25mg錠が、朝2昼2。100mg錠が夕方飲んでいる。睡眠薬とパキシル10mgで寝させている。絵にかいたような精神科の処方である。早く退院させるために私はウインタミン6mg×2を自費で持って行ってもらった。今度会うときは、きっと保険診療ができそうだ。

高齢者の脳には滋養が必要である。精神科学は長い間、引き算の医学を展開してきた。抗うつ薬は足し算の医療であろうが、双極性障害にSSRIを処方すると躁期にとんでもない事件をおこしうる。殺人事件がおきるたびに、医師は犯人を擁護するが、それならば処方をもっと知的にできないものか。コウノメソッドの家庭天秤法は、毎日でも量を変えろと指導している。

精神科に欠落したものは、調整系である。エビリファイがそういう薬らしいが好きではない。コウノメソッドの武器は、フェルガード100Mである。24時間、万事、相手が誰であろうとも調整系である。化合物で調整できるとは思えない。化合物は、カーブかシュート、はっきりしておればいい。メマリーはフォークボール。こんな薬、扱える医師は天才だ。

中略(NON ONLINE NEWS参照)

補遺:フェルガード100M大量療法。過去には1日60本飲み成果を出していた55歳ピック病の経験がある。10月から100Mプラスが発売になる。なにがプラスになったか、あと20日間は企業秘密である。2錠飲んでみたが、ものすごく効く。

アルツハイマー型認知症 1
海馬萎縮がなくてもアルツハイマー型認知症
スライド20
海馬萎縮だけで病型鑑別していると、すごい藪医者になってしまうだろう。以前から私は口を酸っぱくして海馬萎縮のないアルツハイマー型がいること、海馬が猛烈に萎縮しているのは、むしろピック病だと説明してきた。

もちろん、いろいろな角度から脳萎縮を観察して総合判断してゆくのだが、どうして海馬だけで決めてしまう医師がいる。こうなってしまった理由は、医学書を書く医師が海馬しかしらないからだと思う。

この患者さんは8年半通院している、もともとどもりがあり性格は柔和で社交性もある。改訂長谷川式スケールは25から20と落ちてきているが、悪化速度は遅いほうである。かといって81歳でのSD-NFTは考えにくく、SD-NFTは海馬萎縮が少ないということもない。

病理学では、SD-NFTとAGDの進行が遅いのは、病変が海馬に限局しているからと説明されている。また老人斑がないことで神経毒があまり出ないとも解釈される。残念ながら病変が多い部分が、萎縮が強くなるとは限らないので解釈が難しくなる。つまりSD-NFTやAGDは海馬萎縮が強いと書いた医学書は見たことがない。

この8年間、彼がアルツハイマー型認知症以外のなにかではないかと感じたことは一度もない。まさしく室伏分類の単純痴呆である。彼は海馬萎縮が少ないアルツハイマーなのだと解釈するしかない。

アルツハイマー型認知症2
後方型萎縮でもピック症状
スライド21
62歳男性、4年間通院しているが、最近診察椅子にすわらなくなった。拒薬も出てきた。甘いものも好きである。そしてニコニコしているだけである。しかしCTを見直してもアルツハイマー型認知症としか思えない。

こうなったヒントは彼が若いということである。最近は初老期認知症という言葉をあまりつかわなくなり、30代発病者も含めて若年性認知症と言うようになった。私が博士号論文3本以外で初めて投稿した日本語の論文は、アルツハイマー病とアルツハイマー型老年痴呆の違いを統計比較したものである。いうまでもなく、若い患者のほうが臨床症状と脳萎縮の速度が速い。

だから彼も早晩脳萎縮が全般化してピックのようにもなってきたということなのであろう。現在、ウインタミン6mg×3が必要である。暴力ではないのだが、奥さんが困っているから必要である。ショートのときだけセルシン1mgも加えている(外では興奮するから)。ピック病と違うところは、レミニール8mg×2が飲めるということである。二次性パーキンソニズムにはドパコール25mg×2も始まっている。夜はロゼレムで寝てくれる。つまりプチピック像である。


レビー小体型認知症 1
どこまで前頭葉萎縮が高度でもレビーといえるのか
スライド22
レビー小体型認知症が、パーキンソン病に比べて大脳萎縮が強いことは間違いない。幻視は後頭葉の局所脳血流低下によっておきるのだが、後頭葉は萎縮しない。なぜなら後頭葉は生理的に萎縮しにくいからである。

逆に前頭葉は非常に弱い。変性によっても血流低下によっても、生理的にもまっさきに萎縮するのが前頭葉である。アルコール関連認知症でも前頭葉が萎縮するが、脳回矮小化まではいかず、断酒によって萎縮はもとに戻る。正常圧水頭症やパーキンソン病では前頭葉血流が落ちているが前頭葉萎縮まではいかない。こういった背景がある。

さて、あまりにも前頭葉萎縮が強いレビー小体型認知症のことを私はフロンタルレビーと呼ぶ。こう呼ぶことによってピック病ではないのだと、自分を言い聞かせるためである。しかし、フロンタルレビーの患者が長生きすると、一部は心配していたとおりピック症状が加わってLPCになる。わがままな言動に対してウインタミンが必要になってくる。あるいは、警察に電話してしまうというたちの悪い幻視となる。

フロンタルレビーの一部は、レビー小体型認知症という診断は間違いであってPSP,CBDであたことに気づく日が来る。厳密にはLPCでなくてLPC症候群である。ここで生じた問題は、一生レビー小体型認知症で終わる予定のフロンタルレビーにおける前頭葉の最大萎縮度はどこまでかという基準作りである。コントミンの1日最大量を75mgと設定したように、この課題も重要となる。

その答えに提示したいのがこの患者。78歳女性。いかにもレビー小体型認知症の多発年齢。転びやすい、つまずきやすい、アプローズサイン陰性、軽い振戦、レビースコア7、ピックスコア0、歯車現象なし。すり足歩行である。寝言やレストレスレッグはない。改訂長谷川式スケールは24.たちのよい患者である。前頭葉萎縮はかなり強めである。このあたりがフロンタルレビーにおける前頭葉萎縮の最大限かなと思う。

スライド23

老人斑のない高齢者の認知症1
SD-NFT とVD(虚血)の合併というケースもあるのだろう
スライド24
89歳女性が来院した。杖なしで歩けるが左不全麻痺がある。改訂長谷川式スケールは18で遅延再生は6/6のパーフェクト。しっかりした老人との印象が強い。易怒はない。

CTでは海馬萎縮が2+で全体的に穏やかな所見。神経原線維変化型老年認知症(SD-NFT)+腦血管性認知症(ないしは虚血)と考えるしかないだろう。処方はリバスタッチパッチ、NewフェルガードLA粒タイプ2個を推奨しておいた。なるべく穏やかな薬で「素材」の良さを生かすのがよかろう。

認知症の社会問題1
やはり、プロが徘徊事故をゆるすと賠償金は高額
愛知県大府市共和駅での認知症の踏切事故は、結局最高裁で家族の無罪になった。この判決には必ず説明が必要である。無条件無罪だったのではなく、裁判長が選定した7つの条件があてはまらなかったから無罪になったということを。

9月9日23時に毎日新聞が配信した新たな裁判(福岡)の判決は、76歳女性がデイサービスセンターから昼間に非常口から抜け出し死亡した事故で、施設に請求された2964万円は、ほとんど満額の2870万円で支払いを命じられた。遺体の発見は3日後で凍死だった。

私の患者さんもショートステイ先で電子ロックの電源をオフにしていたため深夜に抜け出して、2年以上行方不明であり裁判中だとお聞きした。こういう事件がおきると施設は、その後の運営が立ち行かなくなる可能性があり、神経を使うところである。スタッフと利用者がマンツーマンでない以上、玄関には人感センサーが必須であろうし、今後ピック病の利用は断るケースが出てくるだろう。もっともアルツハイマー型認知症と誤診されているのだろうけれども。

スライド25
ドクターコウノ2016年講演 
●9月25日(日)日本ホスピス・在宅ケア研究会主催 黒田裕子記念神戸フォーラム 神戸コンベンションセンター国際会議場大ホール(700名)14:00-16:30 コウノメソッドで認知症の人も地域で暮らせる。上記研究会のHPから申し込み。DVD2本お見せします。どんなことがあてもお越しください。人生観が変わる1日に乾杯! 応募900名越しました。別会場での講演もあるため、必ずしも満席ということではありません。あきらめないで応募を
会員3000年 非会員4000円(25日のみ参加なら-1000円)。24日(土)17時以降の懇親会(5000円)に私も参加します。問い合わせ:事務局(梅垣) 電話078-335-8668 
kobe@hospice.jp
http://kurodakinen.okoshi-yasu.net/program.html

●11月5日(土)夜7:30-9時 徳島県臨床内科医会講演会(徳島県医師会館)
東洋医学的発想・アンチエイジングで認知症を改善させるーコウノメソッド解説ー
問い合わせ:ツムラ 書籍・DVD販売あり。高橋会長の意向で内科医以外にも広くお誘いしています。
●11月6日(日)朝10時―正午 徳島一般講演 徳島駅から徒歩10分「とくぎんトモニプラザ(300席)」認知症介護のコツーくすりの効用と副作用―
●11月30日(水)18:30-19:30 長久手南クリニック認知症勉強会
認知症患者の前頭葉機能を考える

ドクターコウノ2017年講演 
●2月26日(日)第三回認知症治療研究会(パシフィコ横浜)
●3月19日(日)NPO法人 くすり・たべもの・からだの協議会 静岡市 午後2:30から90分(理事長 山田静雄 静岡県立大学大学院薬学研究院)対象:一般市民、薬剤師など
●6月3日(土)19-21時 第4回認知症サポート医等連携の会(千葉県医師会館3階会議室)
●8月20日(日)正午 社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会 第三回特別セミナー 品川 演者:長尾、河野、平川

認知症治療研究会1 まもなく締め切り!最終案内です
第三回研究会で公募演題(3人、10分ずつ)
平成29年2月26日(日)にパシフィコ横浜で第三回認知症治療研究会が行われる。第三回研究会から公募演題募集。応募資格は会員限定、職種を問わない。選ばれた3名は1人10分が与えられる。発表内容は、治療、予防、介護、基礎、診断など特に制限はない。
●発表内容を1000字程度にまとめて事務局にメールする。
●締め切りは平成28年9月14日(水)。応募多数の場合は世話人で選考する。
●発表内容は、研究会誌に掲載される。(掲載誌は国会図書館に寄贈される)
●マスメデイアが多く集まる研究会なので、世間に発信したいことをぜひエントリー願いたい。
当日は東京マラソン2017です。宿泊ホテルの確保はお早めにお願いいたします。

スライド26

介護通信 2016年9月4日

認知症ブログ H28.9.5(内容限定版55)

LPC症候群1
ALSとの遺伝子上の関連を疑わせるCBDの1例
スライド1
女性。1年前から急激に認知症が進行して危なくて包丁も持たせられなくなった。ご主人に連れられてやってきたのだが、方向転換するときだけふらつく。しかしタンデムゲイトはできるし、F-Nテストで軌道修正したりしない。画像的にも小脳、脳幹の萎縮はない。

とにかくまったくしゃべらない異様さが目立ち、眼球が中央に固定し感情がないかのようだった。前医は2施設でMRIを行い、パーキンソンと言った医師はメネシット100mg朝を処方していた。もう1人は更年期障害と診断したという。確かに歯車現象は明確だった。足が出にくいとか振戦があるということはなくハミングバードも陰性。PSPとは思えない。

ただし、彼女の妙なところは、目を動かしてと教示しても動かせないという症状があった。私の教示の意味がわからないというより、脳が眼球を動かせという指令を出さないかのようだった。ご主人が言うには箸の使い方がわからなくなっている、自分からはしゃべらなくなったという。復唱をさせると声はだすが不得意な言葉は復唱できない。つまりPNFA-CBDである。

CTで確認すると、やはり前頭葉と頭頂葉が萎縮している。側頭葉は保存されているので、FTDP-17でないかぎり彼女はCBDに間違いないと思えた。残念ながらコウノカクテルも変化をもたらさず、よけいCBDの色彩が濃い。

対策は、メネシット100mgをドパコール50mg+50mgにすること、リバスタッチ2.25mg開始、NewフェルガードLA粒タイプ1-1-1とした。もし点滴があとで効いて来たら、10日ごとに来ていただく。

父親がALSで亡くなっているので、もしやFTD-MND typeかと身構えたが全く違っていた。ALSとCBDに遺伝子異常の共通点があるなら知りたい。ただ、私はマンチェスターのFTLD分類を破壊して、前頭葉変性群の前頭頭頂葉萎縮に、CBDとFTD-MNDをもってきた。そのが概念図は発見なので1日だけ公開してその後は非公開とした。いまではコウノメソッド医療者だけがNON ONLINE NEWSでそれを確認できる。その一致が不気味である。

Fujiokaらは、CBDを発端者とする家系に1例ALSを見出しているので紹介する。

A familial form of parkinsonism, dementia, and motor neuron disease: a longitudinal study Fujioka S et al. Parkinsonism Relat Disord. 2014; 20: 1129-1134.
抄録・解説 齋藤豊和 

CBDは、PSPや嗜銀性顆粒病、Pick病などと同じく、Tauタンパクが脳内に沈着するタウオパチーの一種。本研究では、剖検でCBDと確認された患者を発端者とする進行性神経変性疾患の大家系を対象として、発症者の臨床像、PET所見、病理所見、および遺伝的所見の検討を試みた。(方法)病理所見については発端者であるCBD患者の剖検脳を調べた。

さらに、発端者の末梢白血球からDNAを抽出し、Tau遺伝子MAPT、認知症関連遺伝子PGRN、パーキンソン病関連遺伝子LRRK2の全エクソンを解析したほか、FTDとALSの関連遺伝子C9ORF72のリピート配列異常伸長をスクリーニングし、他のFTDおよびALSに関連する遺伝子についてもスクリーニングした。

(結果)CBD患者の家系5代64例のうち、CBD発端者を含む8例に神経変性疾患が認められた。CBD発端者は64歳時に進行性の構音障害や言語障害を発症。5年後に死亡。神経病理学的検査の結果はCBDに合致、大脳皮質および皮質下にアストロサイトプラーク(アストロサイトの末梢突起におけるTauの蓄積)。

他の神経変性疾患発症例
も7例すべて進行性であり、2例が行動変容を伴うPD、2例がPD単独、1例がALS、1例が認知症、1例が進行性の歩行障害および構音障害。この他3例にわずかな神経学的徴候が認められた。ただし、この3例に本人の訴えはなく、いずれの神経変性疾患診断分類にも該当せず、PET検査によっても特に異常なし。

CBD発端者のDNA解析の結果、MAPT、PGRN、LRRK2、C9ORF72を含む既知の神経変性疾患関連遺伝子に変異は認められなかった。(考察)以上のようなPD、認知症、および運動ニューロン疾患の複雑な表現型を示す神経変性疾患の家系はまれであり、既知の遺伝子変異をもたない新規の家系が明らかになった。(コメント)CBDの確定診断は病理解剖に依存する。CBDの疾患概念は臨床像に関連する病変分布を有するもの(CBD)から、病理学的にTauタンパク陽性病変の形態を呈する疾患(CBD症候群)に広がりを見せている。

ただしCBDにみられるTauタンパク沈着は神経原線維変化やPick病とは形態的、生化学的に異なり(CBD-tau細胞病理)、CBDは広汎な臨床、病理学的な問題を抱え、PSPなど他の神経疾患と多くの点で共通、類似の症状や病態を呈する。CBDで常に鑑別診断に挙がるPSP、Pick病では家族性発症はまれであり、PSPではTau遺伝子変異をもつFTDP-17家系でPSPに類似する表現型を示す例の報告やTau遺伝子に連鎖せず、連鎖解析で第1番染色体に遺伝子座が見い出された常染色体優性遺伝性PSPの大家系がある。

CBDでは遺伝性家系の報告はないと思われる
が、本報告のような家族性CBDと考えられる少数例の報告はあり、家族性Tauタンパク陽性の家族にCBD、PSP等がみられる報告がある 。

臨床像に加え、病理学的、生化学的、分子遺伝子学的な検索が進み、今まで孤発性の多系統萎縮症(MSA)の域を出なかったMSAに多系統多発家系が見い出され 、常染色体劣性遺伝性が想定され、COQ2遺伝子がこの家系の一部で病因遺伝子と結論し、日本、欧州、北米の758例サンプルの解析で有意な関連性が明らかとなった 。

今後遺伝子解析により孤発性のCBDでも病因遺伝子が見つかり、また本報告のように家族内で認知症、運動ニューロン病の存在まで明らかになってくる可能性がある。

小児精神医学1
多動症に小児用ピックセットが劇的奏功
スライド2
1年1か月前に5歳児が初診した。私が診ていた認知症の方の曾孫さんである。ひらがなやかたかな の暗記は早く、図鑑は全部覚えているという天才である。ピック病に似ているなと感じたのは、発表会で人が多いと走り回る(被影響性の亢進)、立ち去り行動、暴力である。

フェルガード100M半分2回、5歳にウインタミンを飲ませるわけにはいかないので代替品として思いついたのが苦くない漢方、ツムラ甘麦大棗湯(半分×2)だった。抑肝散の代替でもある。それを半分×2とした。

5月に暴力がでているということなので、漢方を1回1包に増やすように祖母に指示したのだが、すぐには増やさなかったようである。8月30日に再来し、場所をわきまえずに暴れる、叩く、しまいには医師まで蹴ったところで、ようやく指示通り増量。その結果1週間後にはずいぶんおちついたという。私もナースも彼の変わりように驚いた。

相手の目から視線を離さずに穏やかに謙虚に会話する。最後にはお礼まで言ってかえっていった。ものすごく才能があるので高機能アスペルガーのニュアンスもあり、芸術面などで才能を伸ばせば、大物になるだろうと家族に説明しておいた。幼少時を多動症かアスペルガー症候群かの鑑別を無理にする必要はないと思っている。幼少時の場合はとりあえず多動症と診断したい。

混合型変性疾患1
アルツハイマー型認知症+パーキンソン病は本当にいた(1)
スライド3
70歳から77歳まで7年間通院している男性で問題行動はなく、いわゆる単純認知症型のアルツハイマー型認知症と考えていた。初診時の改訂長谷川式スケールは16で、遅延再生は3/6。
CTで海馬萎縮は少ないが、ピックやレビーの症状は一度も出なかった。

この若さでSD-NFTとも考えにくく、最近はドネペジル8mg、メマリー10mgを処方していた。9月に入って彼は、質問すると激しく右手を震え始めた。歯車現象もありパーキンソン病そのものだった。レビー小体型認知症とは考えにくく、ドネペジルを5mgに落として、しかも危険分散で2.5mg×2とし、ドパコールチャレンジを始めた。

よく病理学者がレビー小体型認知症のことをアルツハイマー型認知症+パーキンソン病の組織蔵と表現することがあるが、それは違うだろうと思っていた。2疾患が別々に発病することはないだろうと思っていた。しかし彼は、7年間純粋な認知症で、現在は片側性振戦―つまり薬剤性パーキンソニズムではなくパーキンソン病が出てきている。

10年間パーキンソン病で認知症が加わるならPDDであってDLBとはかなり違う。DLBで片側優位な振戦というのは出ない。PSP-Pでもこういうことはないと思う。7年間認知症だけ先行する変性疾患というのは思いつかない。ましてやピック病やアルツハイマーの二次性パーキンソニズムではない。

同じ患者が7年通院してくれたおかげで、やはりそういう人はいるのだと教えられた。しかも同じ日にもう一症例初診してきたのである。次に紹介する。

混合型変性疾患2
アルツハイマー型認知症+パーキンソン病は本当にいた(2)
スライド4
入室してきた瞬間にパーキンソン病とわかった。激しい振戦でアームスイングはまったくない。しかも左手優位で典型的なpill rolling tremorである。もはやレビーとかPSPという話ではない。声も小さい。

ところが改訂長谷川式スケールは4点しかとれず、アプロウズサインは陽性。つまり前頭葉機能は低下している。お肉を食べてくださいね、と言うと「嫌です!」と強硬に言ってくる。この強情さや記憶低下はPDDではないだろうと思う。CTではアルツハイマー型認知症の合併と考えられた。

その証拠にアリセプト5mgで振戦がひどくなり、3mgに落としたら頭がすっきりして調子がよいという。医師は3mgでは少ないからメマリーを併用しようとしたところ、記憶はひどく悪化したという。パーキン系なのでメマリーは冒険だった。アーテンが出されたときもおかしくなったという。アリセプトはまさに、アルツハイマーの存在を知らせるリトマス紙である。

ネオドパストン100mg錠を半錠3回処方するなど、かなりレベルの高い処方がされていた。しかし治したくて来院されたのだからやはり、アリセプトはリバスタッチに変え、無料点滴(グルタチオン3000mg、ビタミンC1000mg)を20分行うと、本人は楽になったと言った。今後はグルタチオン前駆物質サプリを服用してもらい、地元の実践医で点滴をしてもらうことにした。

左手が不器用になったというので、ひも結びをしてもらったが、弱い筋力ながら可能だった。構音障害などのCBDとの証拠はなく、アルツハイマー型認知症+パーキンソン病ととらえている。CBDの萎縮パターンは、前頭頭頂葉だが、彼女は頭頂葉だけ萎縮しているのである。

ちなみにレビースコア8.5、ピックスコア5.5だった。LPC症候群ということになるが、アルツハイマー型認知症+パーキンソン病の経験は少ないため、この解釈が難しい。

前頭側頭葉変性症(FTLD)1
アパシー系なら興奮系でもよい
スライド5
改訂長谷川式スケールは17で遅延再生は6/6でアルツハイマー型の可能性は薄かった。肘にはファーストリジッド(最初の屈曲のときだけ抵抗があること)のみで明確なパーキンソニズムもなく幻視、妄想はなかった。

前頭葉表面は脳回が消失し、側脳室のCMIは24.9%とスリムすぎるので両側硬膜下水腫と思われた。海馬萎縮は0.5と穏やかでレビー小体型くらいの萎縮である。ピック症状はないため、病理基盤はアルツハイマー型なのかもしれず、一番大事なことは彼女が必要としているのは興奮系だということだった。

絶対に前頭側頭葉変性症(FTLD)というわけでもないが、ドネペジルから試すことにした。レミニールで食欲が落ちるのも怖かった。ドネペジル1.5mg、ニセルゴリン2錠。念のため5日間のみペロリック10mgを併用とした。

1か月後、自分で内服するようになり、食欲も出てきて、アパシーも解除されていた。ドネペジルは2.5mgに増量した。(効いたら増やさないのが原則であるが、あまりにも少ないので1段階だけ増やすことにした)。フェルガードは服用していない。成功した理由は、ドネペジル少量と脳血管拡張をさせたことだと考えられる。いきなり3mgだと大失敗していたであろう。

前頭側頭葉変性症(FTLD)2
ぜったいにピック!だと思ったらCT所見はアルツハイマー型認知症
スライド6
コウノメソッドでは、たとえ病理基盤がアルツハイマー型認知症と思われても症状がピック病ならピック病だと積極的に誤診したほうがよいという考え方をする。しかし、これだけ典型的なたらこの側脳室、後方型萎縮を見せつけられると、病理基盤はアルツハイマーを推定せざるを出ない。これこそアルツハイマーのフロンタルバリアントなのだろうと思った。もちろんドネペジルは禁忌だし、前医が処方していたレミニール12mg×2はすぐさま全廃させた。火を噴くような怒り方だった。

整形外科1
「スキー軍団」は、90%股関節が悪い
スライド7
杖を両手に使っている高齢者の場合、9割以上の確率で杖を使う理由が股関節のトラブルによるものである。それは、スキー軍団の方々全員に聞いたからわかった。おひとり、多系統萎縮症で2本杖の方がいたがそれは例外的である。変性疾患の歩行障害では2本杖でもバランス上危ない。

開業医は多くの患者さんを診察しなればならないので、スキー軍団が入室してきた瞬間に「股関節が悪いのですか」と聞いて「そうです」と即答してもらったほうが時間の短縮になる。

LPC症候群1
スキー軍団でCBSの疑い
スライド8
彼女もスキー軍団の1人。股関節が悪いのだという。その話とはまったく別であるが彼女は皮質基底核症候群ではないかと思われた。もし歩行に障害が出てきても股関節が悪いので評価が難しくなるだろうと感じた。

KONO cocktail1
NACは人類を救うのか?
名古屋フォレストクリニックではNACの販売を始めた。もともと抗酸化物質の前駆体であり、胃酸で不活化されずBBBを通過するもようである。先日の某研究会で神経内科医が推奨していたので卸した。価格的にもリーズナブルで点滴療法に通院するのが苦痛な方は試してみるとよいであろう。もちろん私も内服している。


耳鼻咽喉科1
小林製薬「ナリピタン」は耳鳴りに効くのか?
85歳男性で8年以上通院しているアルツハイマー型認知症の方である。耳鳴りに対して、カルナクリン、五苓散を処方しているが、市販薬のほうが効くというので、商品名を聞いてみた。

本当に効いているのか判然としないが、90錠で2000円。その有効成分は、ニコチン酸アミド、パパベリン、ビタミンBである。前二者が血行改善、ビタミンB群は加齢によって衰えた神経の調子を整えると書かれてある。副作用として、再生不良性貧血、無顆粒球症が稀にありうるとのことである。ナリピタンがよく効くのなら、コウノメソッドに記載したい意向だが情報を待ちたい。名古屋フォレストクリニック FAX 052-624-4005

NHKためしてガッテンの説明によると、耳鳴りは加齢によって必発の宿命だという。つまり聴力が衰えるためセンサーを過敏にするため余計な音まで聞こえるようになるのだという。それを治すには聴力を上げるのが一番。ただ、補聴器は高額なだけで効いたという話をあまり聞かない。受話器式を持っていた患者を2人知っているが、これは有効のようだった。

アンチエイジングで治るものなら、Nアセチルシステイン(アメリカのサプリメントでグルタチオンの前駆物質)が奏功するのではないかと思うがいかがであろうか。グルタチオン点滴後に全盲の患者が光を感じると言ったことはある。

逆に聴覚過敏と言う病態がある。8歳以下の多動症で、耳栓とかヘッドフォンを付けていた子供さんを3人知っている。これは、やはり甘麦大棗湯で神経を鈍らせるということになるであろうか。


スライド9

ドクターコウノ2016年講演 
●9月25日(日)日本ホスピス・在宅ケア研究会主催 黒田裕子記念神戸フォーラム 神戸コンベンションセンター国際会議場大ホール(700名)14:00-16:30 コウノメソッドで認知症の人も地域で暮らせる。上記研究会のHPから申し込み。DVD2本お見せします。どんなことがあってもお越しください。人生観が変わる1日に乾杯!
会員3000年 非会員4000円(25日のみ参加なら-1000円)。24日(土)17時以降の懇親会(5000円)に私も参加します。問い合わせ:事務局(梅垣) 電話078-335-8668 
kobe@hospice.jp

●11月5日(土)夜7:30-9時 徳島県臨床内科医会講演会(徳島県医師会館)
東洋医学的発想・アンチエイジングで認知症を改善させるーコウノメソッド解説ー
問い合わせ:ツムラ 書籍・DVD販売あり。高橋会長の意向で内科医以外にも広くお誘いしています。
●11月6日(日)朝10時―正午 徳島一般講演 徳島駅から徒歩10分「とくぎんトモニプラザ(300席)」認知症介護のコツーくすりの効用と副作用―
●11月30日(水)18:30-19:30 長久手南クリニック認知症勉強会
認知症患者の前頭葉機能を考える

ドクターコウノ2017年講演 
●2月26日(日)第三回認知症治療研究会(パシフィコ横浜)
●3月19日(日)NPO法人 くすり・たべもの・からだの協議会 静岡市 午後2:30から90分(理事長 山田静雄 静岡県立大学大学院薬学研究院)対象:一般市民、薬剤師など
●6月3日(土)19-21時 第4回認知症サポート医等連携の会(千葉県医師会館3階会議室)
●8月20日(日)正午 社団法人抗認知症薬の適量処方を実現する会 第三回特別セミナー 品川 演者:長尾、河野、平川

認知症治療研究会1
第三回研究会から公募演題(3人枠、1人10分)募集中
平成29年2月26日(日)にパシフィコ横浜で第三回認知症治療研究会が行われる。第三回研究会から公募演題募集。応募資格は会員限定、職種を問わない。選ばれた3名は1人10分が与えられる。発表内容は、治療、予防、介護、基礎、診断など特に制限はない。
●発表内容を1000字程度にまとめて事務局にメールする。
●締め切りは平成28年9月14日(水)。応募多数の場合は世話人で選考する。
●発表内容は、研究会誌に掲載される。(掲載誌は国会図書館に寄贈される)
●マスメデイアが多く集まる研究会なので、世間に発信したいことをぜひエントリー願いたい。

スライド10
介護保険1
介護保険料 負担対象がすべての働くに人に拡大か
8月31日のニュースで、10年後には介護保険にかかる費用が2倍になるため、いまの保険料徴収対象を40歳以上から、すべての労働者に拡大したいとの厚労省の考えがあることが報道された。つまり中卒で働いている10代の若者すら徴収されることになる。将来の自分に払われる年金の保証もないのに、気の毒なことである。

私は、お年寄りの介護に使う費用は、お年寄りへの医療費を節約した分から回すのが妥当と考える。削減しても患者の幸福にほとんど影響がでないものと言えば、認知症の病型鑑別に使う脳血流シンチ、DAT scanである。保険適応を直ちに停止し、検査希望者から半額徴取するというのはいかがであろうか。こういう無駄な検査をやめればすぐに介護費用がでるのではないだろうか。

小野薬品の肺がんの治療薬が、1人年間3500万円かかることが問題視されていたが、ほかの癌への適応拡大で使用者が急増することを見越して、わずか4か月で薬価見直しがされたのは、すばらしい英断であった。というか最初の薬価自体が愚かなのだが。

レビー小体型認知症への適応取得でせっかく半額の医療費に落ちていたドネペジルが、高額なアリセプトしか処方できないという異常な規則は、無駄な医療費高騰の象徴であり、直ちに解除してほしい。エーザイはすでにアリセプトで十分な体力を得ており、レビー小体型への治験でかかった費用は、すでに回収済みと判断してよかろう。

またパーキンソン病治療薬のトレリーフ(1084円)も事実上の薬価(エクセグランで同じmgなら9円)でよいはず。このように製薬会社に流れる詐欺的な薬価を介護保険に回せば、10代の青年から金をとる必要はない。製薬会社と人事の流れで癒着している厚労省の判断が正しいはずはなく、財務省にも判断させたらどうか。

認知症の事典。4刷りが決定。累計で2万4060部。

名古屋フォレストクリニック


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